映画版『Street Fighter』、原作ファンの評価が割れそうな10の変更点をDualShockersが指摘
2026年11月02日 | #その他 | DualShockers
海外メディアDualShockersの筆者が、実写映画版『Street Fighter』について、長年のファンの間で意見が分かれそうな10の変更点を挙げました。筆者自身は映画を「楽しくてバカバカしく、肩の力を抜いて観られる作品」として気に入ったとしつつ、原作との違いには引っかかる部分があったと述べています。
映画への評価と記事の前提
映画版への反応は、必ずしも好意的なものばかりではありません。筆者は、スペクタクルや笑える場面があり、気軽に観られる点が自分には合ったと振り返っています。
一方で、大きな改変がいくつもあり「ちょっと待って」と思う場面があったそうです。それらが作品を台無しにするほどではないとしながらも、カプコンを代表するシリーズだけに、長年のファンの評価が分かれるのは理解できるとしています。
キャラクター像の変更
最も大きな違いとして筆者が挙げたのは、ダンの扱いです。映画のダンはケンのマネージャー兼友人で、コミカルな役回りです。格闘の腕前をうかがわせる描写は終盤までほとんどなく、終盤でも目立った活躍はありません。ゲームでは使用可能なファイターで、笑いだけではない面もあったため、筆者はケンのお笑い担当の相棒に変えたことを最良の判断ではないと見ています。ただし、2人の関係の描き方や、ゲームでの設定をにおわせる描写は評価しています。
ベガは、冷酷な独裁者で大きな野望を持つ点は変わりません。しかし映画では足フェチという設定や、性的に偏った振る舞いが加わり、主要キャラクターの多くとの場面で表に出ます。筆者はこの要素を奇妙で不要だと感じています。本来の脅威が薄れ、コミカルな人物になっていることも、全員に受け入れられるものではないとしています。
ケンについては、ゲームでも裕福な格闘家でしたが、真剣なファイターとして扱われていました。映画ではブランド契約やスタント出演で稼ぐ有名人になり、「ホッキョクグマ」(実際は着ぐるみの男性)と戦う場面もあります。筆者は、独自の動機を持つ人物にはなっているものの、一流の格闘家から商業的な見せ物へと印象が変わり、寄り道に感じられたと述べています。最終的にはケンの実力が示されるとも書いています。
リュウは、ゲームでは世界を巡って修行を重ねる格闘家であることが核になっています。映画では、格闘をやめて家を持たないラーメン屋台の店主になります。筆者は、内面の葛藤を示す視覚的な表現だとは理解しつつ、大きな逸脱であり、賛否が分かれるのも分かるとしています。最終的にはリュウも戦いに戻ります。
キャミィは、ゲームではかつてベガの人形部隊に関わっていたものの救出され、ベガと戦う立場でした。映画ではベガの配下として、主人公たちを忠実に追い、捕らえようとします。筆者は、続編で敵対する側へ転じる成長の過程を描くための布石かもしれないと見ています。ただし、現時点では1作目しか判断材料がなく、別の描き方を好むファンがいるのも理解できるとしています。
物語の展開に関わる変更
ケンとリュウの関係も変わっています。ゲームでは親友であり、より近いライバルで、互いの成功を糧にする関係でした。映画では、リュウが嫉妬から、ケンの第1回World Warrior Tournamentの招待状を破壊して妨害します。筆者は、リュウに内面の不安や暗さを与えて物語に説得力を持たせる点は評価しています。一方で、2人の関係の雰囲気が変わり、長年のファンには受け入れにくいかもしれないとしています。
ゴウケンの死も大きな変更点です。映画ではWorld Warrior Tournamentの後、アクマがゴウケンを殺害し、それをきっかけにリュウが世界から身を引きます。ゲームではゴウケンは生存していたことが明らかになります。映画の世界観でも生きていたと描ける余地はありますが、筆者は死亡はかなり決定的に見えたと述べています。この死はリュウとケンの物語や関係の土台を変えるものでもあり、ファンが不満を持つのは想像しやすいとしています。
クライマックスでは、闇に落ちたリュウを止めるため、ケンが燃える波動拳を放ち、4 Non Blondesの「What's Up」をリュウの好きな曲として聞かせます。筆者は、王道の映画的な展開でパルプ的な味わいがあると評価しつつ、殺意の波動との戦いを軽く見せてしまうようで、感情面のトーンとして合っているのか迷うとしています。旧友でライバルのケンが助けるという点は良かったとも述べています。
構成面への不満
筆者は、人気ファイターの扱いにも不満を挙げています。多くのキャラクターは背景に近い扱いか、少ないセリフや短い戦闘シーンだけで、意味のある出番が少ないといいます。キャストが多いため難しいことは理解しつつ、「出しただけ」という印象を受けたとしています。
また、大会そのものがほとんど描かれない点も、筆者は判断ミスのように感じています。シリーズの魅力は戦いにあり、アクションシーンはあるものの、『Street Fighter』らしい象徴的な場面は多くなかったと述べています。物語作りの難しさは分かるとしたうえで、もっと大会の場面を見たかったとしています。
作品情報
映画は2026年10月16日公開で、上映時間は119分、監督は桜井北尾(Kitao Sakurai)です。ケン役にノア・センティネオ、リュウ役にアンドリュー・コージ、チュンリー役にカリーナ・リャン、ガイル役にコーディ・ルネルズが出演しています。