『DOOM』開発の老舗スタジオid Softwareで大規模な人員削減が実施、スタジオの過半数が解雇され今後の開発体制に懸念の声も
Xboxを傘下に持つMicrosoftは、人気ゲーム『DOOM』や『Quake』で知られる老舗ゲームスタジオid Softwareに対し、大規模な人員削減を実施しました。 id Softwareのリチャードソン本社で96名、リモート勤務者で40名、合計136名の従業員が解雇されたことが、テキサス州に提出されたWARN通知によって明らかになっています。昨年12月にCommunication Workers of Americaが発表した情報によると、id Softwareの従業員総数は185名とのことですので、もしこの数字が正確であれば、スタジオの過半数の従業員が今回のXboxによる大規模な人員削減の影響を受けたことになります。
VFXチームはほぼ全滅、技術的成果も無駄に?
今回のレイオフは、特にVFX(視覚効果)チームに大きな打撃を与えています。かつて『DOOM』シリーズの開発に携わった元VFXアーティストのデレク・ベスト氏は、LinkedInへの投稿で「VFXチームはたった一人のアーティストを除いて全員が解雇され、リードもプロデューサーもいなくなってしまった」と語っています。また、VFXパイプラインの大幅な改善に貢献したエンジンプログラマーも解雇されたとのこと。さらに、プロシージャルモデリングやキャッシュアニメーションにHoudiniの知識を持つ開発者も一掃されたため、『Doom: The Dark Ages』でそのプログラムを使って行われた作業は、引き継ぐ者がいなくなり無駄になってしまったと述べています。これは、長年にわたり積み重ねてきた技術的成果が、一瞬にして失われてしまう可能性を示唆しており、スタジオの将来に大きな懸念を投げかけています。
「サポートスタジオ規模への降格とUnreal Engineへの移行」
ベスト氏は、今回の人員削減がid Softwareを「サポートスタジオ規模への降格とUnreal Engineへの移行」に導く可能性があると推測しています。内部メールや影響を受けた役割から判断すると、エンジンチームが壊滅的な打撃を受けているとのこと。また、今回のレイオフは『Doom: The Dark Ages』の大型拡張版リリース前日に行われたことに対し、id SoftwareのVFXアーティストであるトッド・ボイス氏は、「何ヶ月も無給の残業をしてDLCを完成させた人々への完全な無視であり、企業として極めて軽蔑すべき行為だ」と非難しています。パフォーマンスにおいて業界標準であり続けたエンジンを開発してきた人々に対する敬意が欠けていると指摘し、今回の措置がidブランドと、残された従業員に与える影響を懸念しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 解雇人数 | 合計136名 |
| 本社解雇人数 | 96名 |
| リモート解雇人数 | 40名 |