『Doom』をプレイするハエの脳、男性成虫の全結線図を使った実験で実現
2026年09月12日 | #ゲーム紹介 | Eurogamer
Googleが公開したショウジョウバエの脳の全結線図を使い、シミュレーション上の脳にゲームをプレイさせる実験が進められています。男性成虫の脳モデルはDoomやリズムアクションゲームのBeat Saberに利用され、ゲーム以外の神経科学研究にもつながる可能性が注目されています。
公開された男性ショウジョウバエの脳モデル
Googleの研究チームは、数年にわたる作業とAIの支援によって作成した、男性成虫のショウジョウバエの脳の全結線図「MaleCNS v1.0」を公開しました。完全にマッピングされたショウジョウバエの脳モデルが公開されるのは歴史的な初の事例で、研究チームは今後の神経科学研究の基盤になるリソースだとしています。
Googleは以前、メスの成虫の脳をマッピングしていましたが、今回はオスの脳が対象です。性別による構造上の違いがあるため、異なる脳モデルを使った実験が可能になります。
ゲームを使ったシミュレーション実験
CoinbaseのエンジニアであるAlex Wormuth氏は、MaleCNS v1.0を使ってシミュレーション上の脳にDoomをプレイさせました。ライブ映像も公開されており、数千回の試行が行われたものの、現時点ではプレイ成績はあまり良くないとのことです。
その後、Blueskyユーザーのdomi氏は、同じ脳モデルでBeat Saberを動かしました。公開映像では、ハエのモデルがライトセーバーを振り、迫ってくるタイルを切りつける様子が確認できます。
射撃ゲームにも応用
domi氏はさらに、ハエの脳を使った射撃ゲームの実験も行いました。脳モデルが方向転換のタイミングを判断し、射撃にはハエの求愛行動に関連する歌を利用しているとしています。domi氏は、ハエの興奮が高いほど射撃への意欲も強くなると説明しています。