← 最新記事一覧

PlayStationの物理ディスク生産終了方針に『Clair Obscur: Expedition 33』開発チームが「残念」と反応、ゲームの芸術性と所有の喜びを語る

2026年07月30日 | #ゲーム #発売 | DualShockers

PlayStationの物理ディスク生産終了方針に『Clair Obscur: Expedition 33』開発チームが「残念」と反応、ゲームの芸術性と所有の喜びを語る

先日PlayStationが発表した、2028年までに物理ディスクの生産を完全に終了するという方針は、ゲーム業界全体に大きな衝撃を与えました。これを受けて、2025年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを獲得し、史上最多の受賞歴を持つRPG『Clair Obscur: Expedition 33』の開発元であるSandfall Interactiveのクリエイターたちが、この決定に対する見解を明らかにしています。彼らは物理メディアへの深い愛情と、それがゲーム制作に与える影響について語り、多くのプレイヤーの共感を呼んでいます。

物理メディアが持つ芸術性と所有の喜び

クリエイティブディレクターのGuillaume Broche氏は、Sonyの決定が単なるサプライチェーンの問題に留まらず、ゲームという芸術媒体の魂を揺るがすものだと感じているようです。「個人的にはとても悲しいことです。ゲームショップが本当に好きなので。私自身は主にPCでプレイしていますが、チームにはPS5で物理ディスクを集めるのが好きな人がたくさんいます。それは芸術の美しさの一部であり、触れることができる有形のものだと考えています。DVDやゲームを並べて、所有していると感じたいという人々の気持ちはよくわかります。だから、残念ですね。ビジネス的には理解できますが、ビデオゲームの芸術性という点では悲しい決定です」と語っています。

開発チームが物理版にこだわる理由

CTO兼プログラマーのTom Guillermin氏もBroche氏の意見に同調しており、『Expedition 33』を物理版として発売することは、決して簡単な経済的選択ではなかったと明かしています。物理ディスクの製造は厳しい生産期限を伴い、デジタルダウンロードと比較してユニットあたりの利益率が大幅に低下します。それでもSandfall Interactiveが物理版の発売にこだわったのは、本物のパッケージを手にするという行為が、他のプレイヤーにとってどれほど大きな意味を持つかを知っていたからとのことです。

開発者の心に残る物理版の記憶

インタビューでは、プレイヤーの所有欲を超えた、物理版だからこそ開発者が得られる感動的な思い出についても語られました。Broche氏は、発売直後に地元のゲーム店へ自分のゲームを買いに行ったことや、日本の秋葉原の棚に『Clair Obscur: Expedition 33』が並んでいる写真を見たファンからの報告を、懐かしそうに語っています。東京で、自分たちの努力がローカライズされた物理パッケージとして形になっているのを目にしたとき、彼らはこれまでの道のりが現実になったと感じたそうです。これは、私たちが好きなゲームの特別な物理アイテムを手にしたときに感じるのと同じような感情ではないでしょうか。リードキャラクターアーティストのAlan Reynaud氏は、棚に並んだ物理ゲームを見ることは、ノスタルジーと子供の頃の驚きに直結するかけがえのない儀式であり、すべてがデジタルになる未来は本当に寂しいと感じているとのこと。「スマホで読むのも良いですが、本物の本を持つのはまた違う感覚です。漫画がスキャンされてコンピューターに保存されるだけの世界は想像できません。書棚にそれがなければ悲しいでしょう。ゲームも同じだと思います。ビジネス的には理にかなっているかもしれませんが、その精神を失うことになります」と語っています。

項目 内容
ゲームジャンル ターン制RPG、JRPG、ファンタジー
発売日 2025年4月24日