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『Doom』の生みの親ジョン・ロメロ氏が語る、台湾の海賊版業者との驚きの協力関係の秘話――海賊版がゲームの普及に貢献したシェアウェア時代の異色な戦略とは

2026年08月07日 | #ゲーム #イベント | Eurogamer

『Doom』の生みの親ジョン・ロメロ氏が語る、台湾の海賊版業者との驚きの協力関係の秘話――海賊版がゲームの普及に貢献したシェアウェア時代の異色な戦略とは

id Softwareの共同創設者であり、『Doom』や『Quake』シリーズの生みの親であるジョン・ロメロ氏が、かつて台湾の海賊版業者と協力して『Doom』を流通させていたという驚きの秘話を明かしました。これは、ゲーム業界が海賊版と長年戦い続けてきた歴史を考えると、かなり異例な話として注目されています。

シェアウェアモデルを支えた海賊版業者との協力

ロメロ氏によると、1980年代から1990年代初頭にかけては、ゲーム業界でシェアウェアモデルが主流でした。これは、ゲームの最初の部分を無料でリリースし、残りの部分を有料で販売するというビジネスモデルです。『Wolfenstein』や『Doom』もこのモデルを採用しており、多くの海賊版業者がシェアウェア版を複製して再販していました。当時、台湾では海賊版が横行しており、店舗には『Doom』のシェアウェア版を収録したパッケージが10種類以上も並んでいたとのこと。しかし、id Softwareはこれを問題視するどころか、むしろ歓迎していたそうです。彼らにとって、海賊版業者は自社のゲームを普及させるための「ディストリビューター」として機能していたのです。

「配布こそが王様」という哲学

id Softwareは、台湾の最大の海賊版業者に直接連絡を取り、非常に安価で正規のパッケージを大量に購入してもらうことで、ゲームの流通を促進したとロメロ氏は語っています。彼らのメッセージはシンプルで、「お金はいらないから、とにかくゲームを広めてほしい」というものでした。彼らは、海賊版によってゲームが広く知られることで、最終的に有料版の購入者が増えると考えていたのです。この戦略は功を奏し、id Softwareは台湾で強固なファンベースを築くことに成功しました。ロメロ氏は、「我々にとって、配布こそが王様だった」と当時を振り返っています。コピープロテクトに時間や費用をかけるよりも、ゲームを多くの人に届け、その面白さを体験してもらうことが最優先だったようです。

項目 内容
ゲームタイトル Doom, Quake
開発元 id Software