『The Duskbloods』は血まみれの世界観で任天堂らしい逆転型パーティーゲームを実現
NintendoとFromSoftwareが手がけるSwitch2向けオンラインPvPvEタイトル『The Duskbloods』は、重厚で血なまぐさい世界観とは裏腹に、実際のゲーム体験は「任天堂らしいパーティーゲーム」に近いという。ネットワークテストに約8時間参加した原文筆者は、敗北してもすぐ再挑戦したくなる逆転性と、勝敗だけに縛られない設計を評価しています。
FromSoftware作品とは異なる対戦体験
本作では複数のプレイヤーが広いマップに降り立ち、制限時間内にレベルを上げたり、新たな能力やアイテムを集めたりしながら、最終ラウンドでの勝利を目指します。マップ上ではランダムイベントも発生し、最後に生き残った1人が勝者となる仕組みです。
原文筆者は、ゲームの構造をKirby Air Rideの「シティトライアル」や、Super Smash Bros. for 3DSの「スマッシュラン」に近いものと説明しています。強力なパワーアップや土壇場の逆転が頻繁に起こるため、必ずしも最も上手いプレイヤーが勝つとは限りません。
死亡のペナルティとPvPの独自ルール
死亡しても大きく進行が巻き戻されるわけではありません。その代わり、成長や探索に使えた時間を失う「機会損失」として機能するため、生き残る意味は保たれつつ、強敵への挑戦を過度にためらわずに済む設計になっています。
他プレイヤーとの戦闘も、常に発生するわけではありません。特定の時間帯やエリアでは撃破が報酬につながりますが、それ以外の場所で戦うことは、必ずしも最善の選択ではないとのことです。原文筆者は、プレイヤー同士が資源やポイントを間接的に奪い合い、限られた場面だけで直接対決する構造を、ボードゲームに近いものだと捉えています。
一方で、目的を理解していないプレイヤーや、意図的に妨害するプレイヤーに理由なく倒される場面もあったとしています。最終局面では、強者同士が争っている隙に別のプレイヤーが撃破を奪うといった、対戦アクションらしい混沌も生まれます。美徳ポイントが下位のプレイヤーには、上位プレイヤーとの戦闘時に攻撃力が上がる補正も用意されています。
任天堂のパーティーゲームに通じる設計
原文筆者は、ある試合で残り時間を30秒延長できる懐中時計のようなアイテムを使い、拠点を守っていたプレイヤーが離れた隙に美徳ポイントを奪取した体験を紹介しています。その結果、初めて最終ラウンドへ進めたものの、そこで敗北しても、直前の逆転劇には大きな満足感があったとのことです。
FromSoftwareの宮崎英高氏は、自身も激しいアクションゲームやPvPが得意ではないという視点から、強度の高い対戦を好まないプレイヤーでも楽しめるシステムを考えたと説明しています。原文筆者も、Elden RingやNightreignを好みながらFromSoftware作品のPvPには苦手意識があったものの、本作では敗北後すぐに再戦したくなったとしています。
日本国外ではNintendoが販売を担当する本作は、FromSoftwareらしい陰鬱で grotesque な外見に反して、逆転や偶発性、気軽な再挑戦を重視しています。原文筆者は、その性質がMario Kartや大乱闘スマッシュブラザーズといった任天堂のパーティーゲームに通じるものだと結論づけています。