『Silent Hill: Townfall』は1996年が舞台、スマホのない時代で技術的な心細さを描く
2026年08月29日 | #ゲーム | GamesRadar+
『Silent Hill: Townfall』が1996年を舞台にする理由は、当時の社会情勢だけでなく、現代のようにテクノロジーへ頼れない不安を描くためでもあります。脚本を担当するJon McKellan氏は、スマートフォンや端末の地図が存在しない1990年代を「ホラーにとって完璧な時代」と説明しています。
1990年代のスコットランドを物語に反映
McKellan氏はGamesRadar+の取材で、1996年のスコットランドにおける小さな労働者階級の町の状況を、本作の舞台設定に取り入れているとしています。マーガレット・サッチャー政権後も階級間の緊張が残っていた時代背景を、舞台となる町St. Ameliaの物語へ反映しているとのことです。
St. Ameliaには、地域の「心」が失われたことを嘆く抗議の看板が並び、町に広がる不満や敵意が物語の一部として描かれます。McKellan氏によれば、こうした社会的な不穏さに加え、プレイヤーをより身体的な意味でも居心地悪くするため、現代のiPhoneに相当する便利な道具を持たせない狙いがあります。
古いテクノロジーが生む不安
1996年は、何も存在しないほど古い時代ではない一方、スマートフォンや端末の地図で問題を解決できるほど現代的でもありません。McKellan氏は、この中途半端な技術環境が、プレイヤーを助ける手段が限られた不安につながると説明しています。
開発会社Screen Burnは、2017年の作品Stories Untoldでも1980年代のハードウェアや古いコンピューターをゲームプレイに取り入れていました。McKellan氏は、その経験を本作にも生かし、サイレントヒルの世界にとっては新しいものの、現代的すぎないテクノロジーを登場させるのに1990年代が適していたとしています。