← 最新記事一覧

『Blasphemous』を筆頭にした奇妙なメトロイドヴァニア10選

2026年09月04日 | #ゲーム | DualShockers

『Blasphemous』を筆頭にした奇妙なメトロイドヴァニア10選

メトロイドヴァニアの定番から大きく外れた発想や世界観を持つ作品のなかから、特に奇妙で独創的な10タイトルを選ぶランキングが紹介されています。1位に選ばれたのは、陰鬱な宗教観と中世スペイン文化を融合したBlasphemousです。戦闘や探索の完成度だけでなく、ジャンルの常識を別の方向へ押し広げた作品が並んでいます。

独創性が際立つ10作品

原文筆者は、メトロイドヴァニアにはインディー作品が多く、開発者が自由な発想を形にしやすいジャンルだと捉えています。大作にも独自の仕組みはあるものの、特に印象に残るのは、ゲームの仕組みや物語、アート表現によって「そんなものが成立するのか」と感じさせる作品だとのことです。今回のランキングも、単に知名度や完成度を比べたものではなく、プレイヤーの予想を裏切る奇抜さを重視した内容になっています。

10位はKUNAIです。主人公は忍者ではなく、顔のついたタブレット端末。クナイをスパイダーマンのウェブのように射出し、ステージを飛び回って移動します。操作感は比較的オーソドックスなアクションプラットフォーマーにまとめられていますが、タブレットが主人公という設定が強い個性を生み出しています。物語では、暴走した人工知能やロボットが登場し、主人公は刀を手にそれらを破壊していきます。原文筆者は、軽妙なユーモアも含めて、設定の奇妙さを遊びやすい形に落とし込んだ作品と評価しています。

9位のHeadlanderは、Double Fine Productionsらしい奇抜さをメトロイドヴァニアへ持ち込んだ作品です。プレイヤーが操作するのは体を失い、ヘルメットに収まった頭部。ジャンプできない代わりに、敵や機械の体へ頭部を接続して乗り移りながら進みます。金属と人間が混ざり合ったような敵や、レトロフューチャー、アトムパンクの雰囲気が組み合わさり、宣伝文句にすることすら難しいほど突飛な内容になっていると原文筆者は述べています。

8位はEnvironmental Station Alphaです。SFのステーションを舞台に、戦闘よりも探索と発見に重点を置いた作品で、レトロな見た目に反して、世界の仕組みを理解することが進行の大きな手がかりになります。ボス戦やアップグレードといったジャンルの要素は備えていますが、強力な能力を集めて押し通すというより、複数のバイオームを歩き回り、複雑な秘密を読み解いていく設計が特徴です。原文筆者は、戦士というより未知の場所を調べる探検家になったような感覚を、この作品の奇妙さとして挙げています。

7位のDandaraは、主人公が一般的な意味で歩いたり走ったりせず、壁から壁へ反重力のように跳ね返って移動する作品です。足場に着地するのではなく、壁や天井を利用して進路を作るため、移動そのものが他のメトロイドヴァニアとは異なる感覚になります。戦闘は比較的簡潔にまとめられており、原文筆者は、戦闘の派手さよりも、未知の世界を探索していく体験やドット絵による世界構築に意識が向く点を評価しています。ジャンルの中心が戦闘へ寄りがちななか、Metroidのように世界の謎を解き明かす過程を重視した作品だとしています。

世界観と文化をゲーム全体へ広げた作品

6位はGuacamelee!です。メキシコ神話や伝統文化を、背景だけでなく、音楽、敵、能力、戦闘、ステージ構造にまで反映させています。格闘ゲームやベルトスクロールアクションの要素を取り込みながら、ジャンルの基本であるボス戦、移動能力、バックトラッキングも成立させている点が特徴です。原文筆者は、メキシコの文化を鮮やかな色彩と軽快なゲームプレイで表現し、ゲーム内のほぼすべての要素をその文化に結び付けている点から、単なる変わり種以上の作品として位置付けています。

5位のLaika: Aged Through Bloodは、ポストアポカリプスの荒野を舞台にした動物たちの復讐劇です。擬人化された動物たちによる西部劇風の物語を、銃撃型のメトロイドヴァニアとバイクアクションに組み合わせています。主人公は常にバイクに乗って移動し、空中で宙返りをしてリボルバーをリロードしながら戦います。敵の弾をバイクで受け流す要素もあり、Trialsを思わせる運動感覚と、家族を傷つけた敵対勢力への復讐が並行します。原文筆者は、優れた操作性、先の気になる物語、荒々しさと美しさを併せ持つビジュアルによって、奇抜な組み合わせが一過性のアイデアで終わっていないとしています。

4位のCarrionでは、プレイヤーは人間の英雄ではなく、施設に閉じ込められた不定形の怪物を操作します。怪物は捕らえた人々を追うのではなく、逆に人間を捕食し、施設内へ勢力を広げていきます。移動、成長、進行のすべてが「道中にあるものを食らう」という目的に結び付けられており、一般的なメトロイドヴァニアとは視点が反転しています。恐怖の対象から逃げるのではなく、自分自身が恐怖を与える側になる構成が、本作を唯一無二の作品にしていると原文筆者は説明しています。

3位はGrimeです。黒いブラックホールのような頭部を持つ存在が、敵の攻撃を受け流し、その敵の力を取り込んで利用します。生物、植物、環境、ボスの造形に至るまで、現実を少し変形させたというより、独自の種族と普遍法則を持つ別世界を一から作り上げたようなデザインが徹底されています。敵を吸収して食物連鎖の頂点を目指す戦闘と、悪夢のような巨大生物との対決が組み合わさり、原文筆者は、偶然迷い込んだ異世界から離れたくなくなるような魅力があると述べています。

奇抜さを完成度へ結び付けた上位3作

2位のUltrosは、けばけばしく不自然な色彩を前面に押し出した作品です。画面を見た瞬間に強い印象を残すアートだけでなく、環境による物語表現、音響、ゲーム内のメタ的なメッセージまで、奇妙な世界を成立させる要素が組み込まれています。原文筆者は、SFやサイケデリックな表現を好まない人であっても、触覚的な楽しさを覚えるほど、操作性が洗練され、遊びの幅も豊富だと評価しています。独特な見た目だけで注目を集めるのではなく、プレイそのものの楽しさによって世界観を支えている点が上位の理由です。

1位に選ばれたBlasphemousは、不穏さと美しさのバランスを成立させた代表的な奇妙さを持つ作品です。主人公Penitent Oneが歩む巡礼の道は、中世スペイン文化を基盤に、血、苦行、宗教的な象徴、喪失と犠牲の物語で彩られています。ボスのデザインも強烈で、一度見たら忘れにくい姿と、暗号めいた悲劇的な背景が結び付いています。

原文筆者は、本作が独特な世界観だけの作品ではなく、歯ごたえのある戦闘、カスタマイズ性、難しいプラットフォームアクションといったメトロイドヴァニアの基本も高い水準で備えている点を重視しています。トゲの罠に苦しめられる場面も含め、プレイヤーを楽に進ませる作品ではありませんが、物語、イメージ、記号表現が一体となった文化的な存在感を持つとのことです。続編はあらゆる面で上回っているとしつつも、初代は血と蔓に覆われたグロテスクで壮大なビジョンを提示し、ジャンルの歴史に残る作品になったと原文筆者は結論付けています。

今回の10作品に共通するのは、単に変わった設定を採用していることではありません。タブレット端末、切り離された頭部、壁を跳ねる主人公、バイクに乗る復讐者、捕食する怪物といった発想が、移動や戦闘、探索、物語の構造にまで影響しています。原文筆者は、こうした作品がメトロイドヴァニアの定型を壊すだけでなく、プレイヤーがジャンルについて知っていると思い込んでいた前提そのものを問い直す点に価値があるとしています。