『Metro 2039』開発者、流出した旧作映像に「決して気分のいいものではない」とコメント
2026年08月31日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
『Metro 2039』の開発を手がける4A Gamesが、発売前にインターネットへ流出したキャンセル作品のプレイアブルビルドについてコメントしました。エグゼクティブプロデューサーのJon Bloch氏は、公開を意図していなかった開発中の成果物が世に出ることについて「決して気分のいいものではなく、目にすると frustrate される」と説明しています。一方で、今回の流出が現在の作品の開発方針に影響を与えたわけではないとのことです。
キャンセルされた続編のビルドが流出
本作が正式に披露される少し前、4A Gamesが過去に開発していたMetro Exodus続編のプレイアブルビルドがインターネット上に流出しました。流出元は明らかになっていませんが、開発途中だったゲームの内容が広く公開される事態となっています。2026年にはGTA 6をめぐる大規模な情報流出にも注目が集まりましたが、4A Gamesも同じように、意図しない形で過去の開発成果を公開される経験をしていたことになります。
そのビルドからは、当時の4A GamesがMetro Exodusの次に、現在とは大きく異なる方向性を検討していたことがうかがえます。舞台には広大なオープンワールド空間が想定され、複数の異なる主人公を軸にした物語が用意されていました。さらに、キャラクターや装備のカスタマイズ、サバイバル要素についても、従来のシリーズから大きく変わった仕組みが試されていたとされています。
この続編の開発は2022年に中止され、プロジェクトは最終的にリブートされました。4A Gamesとスタッフの多くはウクライナに拠点を置いており、ロシアによるウクライナ侵攻が開発環境やチームに大きな影響を与えたと説明されています。開発の方向性を変更する必要が生じたことに加え、スタジオは異なる種類の物語を描くことを目指すようになり、その結果として現在の本作が生まれました。
流出が現在の開発に与えた影響
Bloch氏は、流出した過去のビルドに対するコミュニティの反応を開発チームが目にしたこと自体は認めつつも、それによって現在の制作内容や方向性が変わったわけではないとしています。氏は、流出について「もう世に出てしまった。起きたことなので、こちらにできることはない。最悪ではあるが、もっと悪い事態もあり得た」と説明しました。
また、ここ数年の開発中に起きた出来事のなかには、流出よりもはるかに深刻なものがあったとも述べています。4A Gamesは主にウクライナのキーウにある本社と、マルタのサポートスタジオを中心に開発を続けてきました。戦争がチームのメンバーに与えた影響について、外部から完全に理解することは難しいと原文筆者は指摘しています。
リブートによって旧作の構想はそのまま採用されませんでしたが、これまでに作られていた要素を可能な限り活用し、新しい物語に合うように変更した部分もあるとのことです。物語は作り直され、以前のストーリーに結びついていたロケーション案の一部からも離れることになりました。一方で、すでに構築していた要素をすべて破棄したわけではなく、再利用と再調整を進めながら新たな方向性へ移行しています。
7年に及んだ開発で技術と内容を磨く
前作Metro Exodusの発売は2019年でした。Bloch氏は、4A Gamesが当初から開発を7年かけるつもりだったわけではないと認めています。しかし、長期化した時間は、技術、ゲームプレイ、機能面で本作に利益をもたらしていると説明しました。旧プロジェクトの中止と物語の再構築によって遠回りは生じたものの、その間も継続的な開発、試行錯誤、磨き上げが積み重ねられたとしています。
Bloch氏は、プレイヤーが2027年2月に体験する本作は、Metro Exodusの続編として始まった企画がリブートされた結果でありながら、開発全体を通じて積み重ねられた作業の恩恵を受けていると語りました。対応プラットフォームはPC、PS5、Xbox Series Xです。
原文筆者は実際に本作をプレイしたうえで、4A Gamesが厳しい状況のなかでここまで品質を高めていることに驚きを示しています。なお、原文では本作を「地獄への旅」と表現し、シリーズでこれまで描かれてきたものよりも暗い体験になることにも触れられています。Bloch氏は、プレイヤーがこれまでとはまったく異なる地下鉄システムに入ることになると説明しており、過去の流出ビルドとは異なる、新たな物語とゲーム体験を目指していることが示されています。