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『GTA 6』Rockstarが長期開発で風刺の題材を慎重に選ぶ理由

2026年09月07日 | #その他 | GamesRadar+

『GTA 6』Rockstarが長期開発で風刺の題材を慎重に選ぶ理由

11年に及ぶ開発期間を経て、Rockstarは『GTA 6』で現代社会をどう風刺するかを慎重に見極めているようです。Rockstar Northの共同責任者Rob Nelson氏は、制作中に世の中の出来事が消えたり変化したり、時代遅れになったりする可能性があるため、長く通用する題材だけを選んでいると説明しました。本作では、ストリーマーやゲーム内広告を通じた現代的な風刺も描かれます。

長期開発で変化する社会への対応

Nelson氏がフランスのメディアTroisCouleursのインタビューで語ったところによると、本作の開発は2015年に始まり、チームの大部分が本格的に制作へ加わったのはRed Dead Redemption 2の発売後となる2018年以降です。構想を固め、脚本を書き、キャストを決め、撮影やゲームへの実装まで進めるには長い時間がかかるため、企画段階で注目されていた出来事が完成時には状況を変えていることもあります。

Nelson氏は、開発サイクルが非常に長いことを踏まえ、「何を風刺するかについては、非常に慎重にならなければならない」と説明しています。新型コロナウイルス感染症の流行のような時事的な出来事をゲームに取り入れる可能性について問われた際も、単に現在話題になっているから採用するのではなく、物語やゲーム内世界に合うかどうかを重視するとしました。

時代を超えて成立する風刺を選択

Nelson氏によれば、風刺できる対象そのものは常に存在します。社会には、時間が経っても繰り返されるばかげた状況や人間の行動があり、それらは長期的な創作の題材になり得るためです。一方で、特定のニュースや流行に強く依存したアイデアは、制作が進む間に消滅したり、意味が変わったり、完成時には古びたりする可能性があります。

そのためRockstarでは、題材が長期間にわたって成立するかを検討したうえで、作品の物語と舞台に適しているものだけを選ぶ方針を取っているとのことです。これは、現実の出来事をそのまま再現するのではなく、そこから長く通用する人間の行動や社会の構造を取り出し、本作の世界に組み込む方法といえます。長い開発期間そのものが、風刺の方向性を決めるうえで大きな制約になっていることがうかがえます。

これまでに確認されている現代社会の描写

公開済みの映像では、Vice Cityの街中でストリーマーが次のバイラルな瞬間を撮影しようとする場面が確認されています。オンライン上で注目を集めることを目的に、日常の出来事を発信する行動は現在すでに定着しており、数年後にも残る可能性が高い題材として描かれているようです。

また、ゲーム内には複数のテレビ広告も登場します。Rockstarはこれまでも、広告を使って企業活動や消費社会、資本主義の矛盾を皮肉る表現を得意としてきました。本作でも、街の住民が目にする広告を通じて、舞台となる社会の価値観や滑稽さを浮かび上がらせる演出が盛り込まれています。

発売後に明らかになる風刺の全体像

本作の発売日は11月19日とされています。Nelson氏が語ったように、Rockstarが最終的に選んだ題材がどの程度長く通用するものになっているのか、そして現代の人間や社会をどのような角度から笑いに変えるのかは、実際に作品が登場するまで分かりません。

長期開発のゲームでは、制作開始時の社会情勢をそのまま取り込むほど、完成時とのずれが大きくなります。Rockstarはそのリスクを避け、ストリーマー文化やテレビ広告のように、すでに存在しながら今後も続くと考えられる行動や仕組みに焦点を当てているようです。現代を映すシリーズの特徴を保ちつつ、発売時点でも意味を持つ風刺をどう成立させるかが、本作の注目点の1つになりそうです。