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『Grand Theft Auto 6』のマイアミビーチ広告計画が承認へ 表示は「控えめ」に限定

2026年09月11日 | #その他 | Eurogamer

『Grand Theft Auto 6』のマイアミビーチ広告計画が承認へ 表示は「控えめ」に限定

暴力的な犯罪描写を特徴とするゲームの広告を、実在の観光都市が自ら受け入れるのか――。米フロリダ州マイアミビーチ市は、Rockstar GamesとGrand Theft Auto 6のマーケティングキャンペーンについて交渉を進める案を、4対3の投票で承認しました。数百万ドル規模の収益が見込まれる一方、広告によって市のイメージや住民に伝わるメッセージが損なわれるのではないかという懸念も示されています。

広告はビーチチェアとパラソルに限定

今回の決定は広告契約そのものの最終承認ではなく、市とRockstar Gamesが条件を詰めるための交渉を認めるものです。市側が受け取る金額として数百万ドルが示されており、Laura Dominguez委員はさらに高い金額を引き出せるよう交渉すると説明しました。別のTanya Katzoff Bhatt委員は、市が受ける利益は「数百万ドルに近い規模」になるとの見方を示しています。

広告はBoucher Brothersが設置するビーチチェアやパラソルを使って展開される予定です。ただし、そこに表示されるのはゲームの正式名称ではなく、ローマ数字の「VI」や舞台となる「Vice City」といった、作品を直接名指ししない表現に限られます。広告は10月15日から年末まで掲出される計画ですが、12月初旬に開催されるArt Baselの期間は対象外です。また、象徴的なランドマークやライフガードの監視所を含む市有地には広告を置かないとされています。

市の収入と暴力描写をめぐり賛否

賛成派は、作品が市の協力の有無にかかわらずマイアミを想起させる形で展開されるなら、収益を得る機会を逃すべきではないと主張しました。Bhatt委員は、本作の広告が市に与える利益によって、現在は資金不足となっているFlamingoのフットボール場の改修費をまかなえる可能性があると説明しています。この施設は市内の多くの家庭にとって重要だとも述べました。

一方、David Suarez委員は、過去作と本作の拡張ゲームプレイ映像に含まれる警察とのカーチェイスなどを会議で紹介し、「市のブランドをこのゲームと結び付けたいとは思いません。どんな金額であっても、その価値があるとは思えません」と反対意見を表明しました。原文では、ゲーム内の暴力や犯罪行為の描写を市の公式な宣伝と結び付けることへの強い抵抗が、今回の投票を不透明なものにしていたと伝えています。

屋上看板の計画も報道

市の交渉案とは別に、マイアミのフリーランス記者Francisco Alvaradoは、Miami Heatの関連企業であるBasketball Properties、マイアミ・デイド郡、Rockstar Gamesの3者が、Kaseya Centerの屋上に巨大な本作の看板を設置する契約に近づいていると報じました。この記事では契約成立の断定まではされておらず、交渉が最終段階に近いという内容にとどまっています。

計画をめぐっては、マイアミ・デイド郡保安官のRosie Cordero-Stutzも発言しました。Grand Theft Autoは犯罪行為を軸にしたゲームシリーズであり、犯罪を想起させる架空のイメージを政府が宣伝する際には、そのメッセージを真剣に考える必要があるとの見解です。市が得る収益、観光地としての宣伝効果、そして行政が暴力的な作品を後押しすることの是非が、今後の交渉でも焦点になりそうです。