『Evolve』が無料で復活、ファン制作環境でマルチプレイに対応
かつて『Left 4 Dead』を手がけたTurtle Rock Studiosの対戦シューター『Evolve』が、10年以上の時を経て思わぬ形で復活しました。ファンによるEvolve Modded/Archiveコミュニティが、動作するマルチプレイと専用ランチャーを用意し、無料でプレイできる環境を整えています。ゲームを再び動かすためのランチャーは、コミュニティのDiscordから入手できます。
ファンコミュニティがマルチプレイ環境を再構築
今回の復活を告知したのは、ModderのSnoreDollarです。Xへの投稿によると、コミュニティの取り組みによって本作を無料でダウンロードできるようになり、プレイヤーはランチャーを通じてゲームを起動できます。Discordではランチャーの入手方法に加え、ゲームを動作させるための情報や、プレイヤー同士の交流の場も提供されているとのことです。
本作は2015年2月に発売された、Turtle Rock Studiosによる『Left 4 Dead』の後継作です。一般的な協力型シューターとは異なり、4人のハンターが、1人のプレイヤーが操作する巨大モンスターを追跡します。公式サービスの終了などを経た作品を、ファンが再び遊べる状態に戻した点が今回の注目点です。
4人のハンターと1体のモンスターが対決
ハンター側は、アサルト、トラッパー、メディック、サポートの4クラスに分かれ、それぞれ異なる役割を担当します。モンスターはマップ内を逃げながら野生動物を食べて成長し、十分な力を蓄えると、より強力なステージ3へ進化します。ハンターはモンスターが成長しきる前に追跡して倒さなければならず、モンスター側は戦闘を避けて準備するか、逆にハンターを迎え撃つかを判断することになります。
この4対1の非対称マルチプレイは、当時としても意欲的な設計でした。ハンター側は4人で連携して獲物を追い詰める必要がある一方、モンスター側は単独で行動しながら、隠密、探索、成長、戦闘を使い分けます。両陣営でプレイ感覚が大きく異なることが、本作の中心的な特徴でした。
高く評価された一方で課題も指摘
本作は、Metacriticで76点のMetascoreを獲得しています。批評家からは、4対1という珍しい構造や、対戦ゲームとしての奥深さが評価されました。非対称マルチプレイが広く知られるようになった時期に、4人協力型のサバイバルホラーとは異なる方向性を示した作品でもあります。
一方で、長期的に遊び続けられるか、進行システムやマッチメイキングが適切かといった点には懸念がありました。モンスターを探している時間が長く、実際に戦う時間が少なくなりやすいことも問題視されています。Polygonの2015年のレビューでも、非対称マルチプレイへの意欲的な挑戦を評価しながら、4対1の構造が一方的で不満の残る対戦につながる場合があると指摘されました。同レビューは、本作を「何か違うもの」と評しつつ、その可能性を常に実現できていたわけではないとしています。
今回のコミュニティ版は、そうした評価と課題を含めて本作をもう一度体験できる機会を提供するものです。かつて遊んでいたプレイヤーだけでなく、4人のハンターと1体のモンスターが対峙する独特のルールに関心がある人にとっても、再び触れられる環境となっています。