『Hytale』でポケモン風MMOを目指すファンプロジェクト、サーバー内で2D作品を再現
2026年09月16日 | #ゲーム紹介 | Polygon
サンドボックスゲーム『Hytale』を舞台に、ポケモンのような multiplayer RPGを目指すファンプロジェクト「PokeWorlds Online」が注目を集めています。公開された映像では、通常は一人称視点の3Dゲームである本作の中に、ポケモン ファイアレッド・リーフグリーンを思わせる2Dの探索やバトルが再現されています。一方で、ポケモンの知的財産を使った企画だけに、今後の存続には大きな不確実性も残されています。
『Hytale』内で再現されたポケモン風ゲーム
PokeWorlds Onlineは、『Hytale』のサーバー上で制作されているマルチプレイ対応のファンプロジェクトです。公開されたデモでは、プレイヤーがポケモンをストレージボックスに預けたり、アイテムを装備したり、ステータス画面を確認したりする様子が確認できます。草むらに入るとランダムバトルが発生し、画面構成や演出はポケモン ファイアレッド・リーフグリーンに非常によく似ています。
見た目だけでなく、ポケモンを捕まえて管理するゲームプレイの流れまで再現されている点が特徴です。ただし、今回の映像で確認できるのはデモの一部で、制作者が最終的に目指しているMMORPG形式のオンライン要素はまだ披露されていません。制作者は、このサーバーの目標を「『Hytale』上で遊べるマルチプレイのポケモンゲームを作ること」と説明しており、現在も開発途中だとしています。
複数地方やオリジナルのポケモンを計画
プロジェクトのXアカウントによると、今後はシリーズで知られる地方や、さらに多くのポケモンを追加する計画です。最終的には、プレイヤーが作ったオリジナル地方や、いわゆるFakemon(ファンメイドのポケモン)にも対応する構想があるとのことです。
一方で、制作者は完成までに膨大な時間が必要になると認めており、最後まで作り切れるかどうかも分からないとしています。それでも今回のデモを公開したのは、本作を既存要素の組み合わせにとどまらない「ゲームエンジン」として利用できることをコミュニティに示すためだと説明しています。さらに、2D、見下ろし型の2D、3Dなど、独自の素材やゲームシステム、世界観を持つゲームやサーバーが今後登場することにも期待を示しました。
改造の自由度が支える異色の企画
本作はMinecraftに影響を受けたサンドボックスゲームで、Hypixel Studiosが開発しています。2020年にはRiot Gamesに買収されたものの、Riot Gamesが2025年6月に開発を中止。その後、元の開発者が権利を買い戻して開発を再開し、2026年1月13日に早期アクセスが始まりました。
ゲーム内ツールを使って、プレイヤーがMODやサーバー向けコンテンツを制作・共有できることが主要な特徴のひとつです。実際に本作では、過去にMinecraftやDoom、Windows 95を動かす試みも行われています。その自由度を考えれば、ポケモン風の2Dゲームをサーバー内に構築すること自体は本作の設計思想に沿ったものですが、PokeWorlds Onlineはその中でも大規模な例といえます。
任天堂による対応が今後の焦点に
最大の懸念は、ポケモンのキャラクターや関連素材を使用している点です。任天堂は自社IPを厳格に管理することで知られており、エミュレーターやキャラクターを使ったファンプロジェクトに法的措置を取ってきました。そのため、PokeWorlds Onlineが広く知られるようになれば、停止要求を受ける可能性があります。
制作者もこのリスクを把握しているとのことです。任天堂が対応した場合は、ポケモン関連の素材を削除し、オリジナル素材やFakemonに置き換える方針を示しています。公式IPに依存しない形へ移行できるかどうか、そして現在の再現度をどこまで維持できるかが、プロジェクトの行方を左右しそうです。