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『Portal』に流血描写を加える案、Gabe Newellが「最も愚かな質問」と一蹴

2026年09月19日 | #その他 | GamesRadar+

『Portal』に流血描写を加える案、Gabe Newellが「最も愚かな質問」と一蹴

『Portal』に大量の流血や死体を登場させる案が、開発中にValve内部で持ち上がっていたことが分かりました。Valveの元ライターで本作の制作にも関わったChet Faliszek氏によると、提案したのはチーム内でも発言力のある人物でしたが、最終的にはGabe Newell氏が会議の場で強く否定し、わずか5分ほどで話は終わったといいます。

開発中に出ていた過激な演出案

Faliszek氏は、誰かが初代作にゴア表現を加えようと提案していたと振り返っています。提案者の名前は明かされていませんが、単なる思いつきとして扱える立場の人物ではなく、チームに対して大量の血や死体をゲーム全体に配置する案を繰り返し主張していたとのことです。

これに対し、Faliszek氏を含む開発チームの大半は、そのアイデアを「ひどい案」だと考えていました。原文でFaliszek氏は、提案者が強い調子で意見を述べ、Gabe Newell氏を呼ぶ会議まで設定したと説明しています。チーム全体が不要だと考えている一方で、提案者の影響力が大きかったため、正面から反対する役割を誰かが担う必要が生じたようです。

Eric Wolpaw氏に頼まれて反対役に

その会議を前に、Eric Wolpaw氏はFaliszek氏へ参加を求め、ゴア表現を追加すべきではないと明確に伝えるよう頼んだといいます。Faliszek氏は、他のメンバーがその人物との対立を避けたがっていたため、自分が会議に入り、提案をその場で退けることになったと説明しています。

Faliszek氏は会議で、回りくどい議論を続けるのではなく、「ゴアは追加しない。もうこの案はやめよう」と直接伝えたとのことです。さらに、流血表現が印象的なHalf-Lifeとは異なり、本作の世界やゲーム性には同じ方向性の演出が合わないと指摘しました。Aperture Scienceを舞台にした本作へ、Black Mesaを舞台にした作品と同じような残虐表現を持ち込むことは、作品の方向性と噛み合わないと判断された形です。

Gabe Newell氏も即座に却下

会議ではNewell氏も提案に賛同せず、Faliszek氏の説明によれば「なぜこんな会議をしているのか。これまでで最も愚かな質問だ。本作にゴアを追加すべきではない」といった趣旨の反応を示しました。Valveを率いる人物が案そのものを検討するのではなく、会議の開催理由に疑問を呈するほど明確に否定したことが、このエピソードの大きなポイントです。

Faliszek氏によれば、提案者はその後、反論を続けることなくその場を離れ、会議はおよそ5分で終了しました。流血や死体を増やすかどうかについて、長い議論や試作を重ねたわけではなく、チームと経営側の双方が不適切だと判断したことで、短時間のうちに結論が出たことになります。

ファンからも「本作には合わない」との声

この話を紹介した記事には、本作にゴア表現が存在する姿を想像できないという反応が寄せられています。ある読者は、流血描写はゲームのテーマや表現そのものに合わないと指摘し、別の読者も「Portalにゴアだなんて正気ではない」と反応しました。

これらはあくまで読者の意見ですが、開発チームが当時抱いていた違和感と共通する内容です。パズルを中心に据えた本作の演出へ大量の死体や残虐描写を加える案は、単に刺激が強すぎるというだけでなく、作品の雰囲気を大きく変える可能性がありました。結果としてValveはその方向へ進まず、Faliszek氏が明かした短い会議の記録だけが、実現しなかった開発案として残っています。