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『DARK SOULS』宮崎英高、他社社長を敵キャラクターの着想に

2026年09月21日 | #その他 | GamesRadar+

『DARK SOULS』宮崎英高、他社社長を敵キャラクターの着想に

フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が、他社の社長たちを「奇妙な人々」と感じ、その一部を同社ゲームに登場する敵キャラクターの着想にしていると明かしていました。冗談めかした発言ではあるものの、ゲーム開発者から経営者へと立場を広げた宮崎氏ならではの、意外な創作の源が語られています。

社長になって出会った「奇妙な人々」

宮崎氏はDemon's Soulsや『DARK SOULS』、Bloodborne、SEKIRO、ELDEN RINGなどを手がけ、フロム・ソフトウェアを代表するゲームクリエイターとして知られています。その後、2014年に同社の社長へ昇格しました。Bloodborneの発売を控えた時期に、The Guardianのインタビューで新しい役職について語り、社長になったことで「以前なら行かなかった場所へ行き、違うものを見られるようになった。それは重要なことだ。新しい経験を創作の材料にできる」と説明していました。

その新たな経験のひとつが、他社の経営者との交流だったようです。宮崎氏は「今は社長なので、ほかの会社の社長たちにたくさん会う。彼らは本当に奇妙な人々で、興味を引かれる。何人かは、私たちのゲームの敵キャラクターとして使っている」と話していました。具体的に誰をどの敵へ反映したのかは明らかにしていませんが、ゲーム業界の経営者との会話や印象が、少なくとも敵の発想につながる場合があると受け取れる発言です。

冗談めいた発言と、敵に込められた悲哀

この発言について、原文筆者は宮崎氏が冗談を交えて語ったものだと考えています。一方で、あまりに具体的な内容であるため、単なる軽口ではなく、本当に一部の人物から着想を得ている可能性もあるのではないかと受け止めています。ただし、これを「ゲーム業界の内輪ネタをもとに敵やボスを作っている」という意味に解釈するべきではない、とも指摘しています。

その根拠として挙げられているのが、DARK SOULSに登場するUndead Dragonのデザインにまつわる宮崎氏の指示です。宮崎氏はスタッフに対し、「ゆっくりと、そして終わりのないかもしれない破滅へ落ちていく運命にある、壮大な獣の深い悲しみを伝えてほしい」と求めたとされています。経営者を思わせる人物を遊び心で敵に取り入れることがあったとしても、敵の存在全体を一過性のジョークだけで設計しているわけではない、ということです。

美しさは外見だけではない

宮崎氏はその後、PC Gamerのインタビューでも自身のゲームデザインについて説明しています。氏が最終的に描こうとしているのは「美しいもの」だとしながら、その美しさは見る人によって異なり、魅力的な外見や物理的な美しさに限らないと語っています。内面にある何かによって、プレイヤーがキャラクターへ深く感情移入できることも、美しさの一種だという考えです。

この説明からは、異形の敵や悲劇的なボスであっても、単なる障害物ではなく、プレイヤーがその存在の背景や運命に思いを向けられるよう設計していることがうかがえます。原文筆者は、宮崎氏が「他社の社長を敵に使う」と語った発言を踏まえ、もしかするとプレイヤーは長年、ゲーム業界の経営者にさえ感情移入させられてきたのかもしれない、とユーモラスに締めくくっています。

なお、原文には宮崎氏が「自分が足にこだわりを持っていると思われている理由が分からない」と話したという別の冗談も紹介されています。ただし、これは同氏の作品に裸足の女性が多く登場することを踏まえた、原文筆者による軽妙な補足として扱われています。