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『Fire Emblem: Fortune's Weave』が2026年GOTY有力候補に浮上

2026年09月21日 | #その他 | Polygon

『Fire Emblem: Fortune's Weave』が2026年GOTY有力候補に浮上

2026年のGame of the Year(GOTY)候補として、これまでなら意外な存在だった『Fire Emblem: Fortune's Weave』が急速に注目を集めています。原文筆者は、現時点では本作がThe Game AwardsのGOTY部門にノミネートされる可能性はかなり高いと分析しています。一方で、受賞まで確実視されているわけではなく、Grand Theft Auto 6が依然として最大の対抗馬になりそうだとも見ています。

タクティクスRPGがGOTY候補になるまで

Fire Emblemシリーズは、かつてThe Game AwardsのGOTY候補に入るにはニッチすぎると考えられていました。RPGは同賞の審査員から好まれやすいジャンルですが、シリーズの中心にあるのは、ユニットを動かして戦うタクティクスRPGです。実質的にはストラテジーゲームでもあり、原文では、これまでストラテジーゲームがGOTYにノミネートされた例はないと説明されています。

その状況を変えた作品として挙げられているのが、2010年代に発売されたFire Emblem Awakeningです。3DS向けに展開された同作はシリーズ最高傑作と広く評価され、ジャンルの熱心なファン以外にも評価を広げました。シリーズがゲームに詳しい層から注目されるきっかけになった作品と位置づけられています。

さらに2019年には、Switch向けの初のFire Emblem作品となるThree Housesが登場しました。学園を舞台にした、いわば「ホグワーツ風」の設定と、登場人物たちの人間関係を軸にしたドラマ性の高い物語が、Switchの普及やアニメ的な物語表現の人気上昇と重なったと原文筆者は指摘しています。

Three Housesはその年のThe Game AwardsでBest Strategy Gameを受賞しました。それだけでなく、ファン投票によるPlayers' Voiceも獲得しています。Super Smash Bros. Ultimate、Star Wars Jedi: Fallen Order、Hideo KojimaのDeath Strandingを破っての受賞であり、Fire Emblemのような作品には、投票や評価で存在感を示せる規模のファン層があることを示す出来事だったとされています。

日本発RPGに広がったGOTYへの道

近年は、Final Fantasyほどの予算や世界的な知名度を持たない日本開発のRPGも、GOTYレースで存在感を発揮しています。原文では、2017年のPersona 5、2022年のXenoblade Chronicles 3、2024年のMetaphor: ReFantazioが、GOTY部門にノミネートされた例として挙げられています。

これらの作品に共通するのは、ジャンルの枠を超えて高い批評的評価を得ている点です。大規模なブランド力がなくても、作品そのものの評価が十分に高ければ、GOTY候補に届く道筋ができたというわけです。本作は、Fire Emblemがこれまで積み上げてきた知名度とファン層に加え、現代の日本製RPGが持つ批評的な評価も備えた作品として、この流れに合致していると分析されています。

メタスコア89点が示す立ち位置

本作のMetacriticスコアは89点です。この数字は、現時点で有力候補とされるResident Evil RequiemおよびPokémon Pokopiaと同じです。もちろん、より高い評価を得ているゲームも存在しますが、原文筆者は、評価点だけでGOTY候補が決まるわけではないと見ています。

本作は、物語を重視した大作RPGであり、戦術性の高いゲームでありながら、GOTY審査員が想定する「その年を代表するゲーム」という枠に比較的収まりやすい作品です。対照的に、Pokémon Pokopiaはライフシムであるため、同じ89点でもGOTY候補としての見られ方は異なるとされています。また、Fire Emblemは、評価の妥当性をめぐる議論はあり得るものの、Pokémonより批評面での信頼性を持つと原文筆者は論じています。

さらに高評価の作品の中にも、GOTY候補に入りにくいと考えられるものがあります。Mina the Hollowerはあまりに個性的で、Forza Horizon 6はレーシングゲームというジャンル上の不利を抱えているとされます。つまり本作は、単純に最高得点の作品というより、批評的評価、物語性、RPGとしての規模、シリーズの知名度を組み合わせた結果、候補に入りやすい位置にいるということです。

受賞の本命とは別の有力候補

原文筆者は、本作が必ずGOTYを受賞すると主張しているわけではありません。Grand Theft Auto 6を止められる作品は、現状ではほとんどないように見えるとし、受賞争いでは同作が大きく先行しているとの見方を示しています。

それでも、2026年の候補作全体が強力とは言い切れない状況のなかで、本作は単なるダークホース以上の位置に進んだと評価されています。未発売の有力候補が十分に残っていないため、今後本作をノミネート圏外へ押し出す作品は多くないだろう、というのが原文筆者の見立てです。Fire EmblemがGOTYに届くという予想は、もはや突飛なものではなく、シリーズが長年かけて築いた評価と、近年の日本製RPGをめぐる環境の変化を背景にした現実的なシナリオになっています。