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『Fire Emblem: Fortune's Weave』のカイ役Zeno Robinson、「観客に退屈と思われないか深く恐れていた」と語る

2026年10月31日 | #その他 | Polygon

『Fire Emblem: Fortune's Weave』のカイ役Zeno Robinson、「観客に退屈と思われないか深く恐れていた」と語る

『Fire Emblem: Fortune's Weave』で主人公の1人カイを演じる声優のZeno Robinsonが、Polygonのインタビューで役作りについて語りました。カイが物語の中心人物だと知らないまま出演が決まったこと、プレイヤーに退屈だと思われることを強く恐れていたことなどを明かしています。

脇役だと思っていたカイが主人公の1人だった

Robinsonは、Nintendoの人気シミュレーションRPGシリーズに初めて関わったわけではありません。2023年の『Fire Emblem Engage』ではフォガート、2017年の『Fire Emblem Heroes』ではロスを演じています。『Fortune's Weave』ではピーター、サイモン、ライサンダーといった脇役を含む複数の役のオーディションを受けましたが、カイが4人の主人公の1人だとは、収録が始まるまで知らなかったそうです。

「収録を始めるまで、カイが大きな比重を占める人物になるとは全く知りませんでした。なので本当に驚きました」とRobinsonは述べています。オーディションの時点では、『Fire Emblem: Three Houses』でGriffin Burnsが演じたシリルのような、出番の少ない少年だと思っていたとのことです。

また、オーディションの段階で黒人のキャラクターが多いと感じたといい、「主人公になるキャラクター、それも有色人種の、ロックスヘアの若い黒人の少年を演じる機会は、そうそうあるものではありません」と語っています。デザインにも自分自身を重ねたそうで、カイは作中で誰よりも大きな優しい心を持っていると思う、と述べました。Robinsonは、自身の生き方もそれと同じだと話しています。

15歳の視点で演じる

『Fortune's Weave』の主人公は、カイのほかに、歴戦の戦士、威厳ある女王、長い復讐リストを持つ踊り子です。その中でカイは、田舎の村で育った15歳の少年で、父キャスターの処刑を阻止するという望み薄の目的のためにヒロイックゲームズに参加します。

役に入るうえで重要だったのは、物の見方を切り替えることでした。Robinsonは、大人になると子どもや10代のころの無垢さから離れていくものだと説明しています。15歳のカイを演じるには、理想主義的で「世の中はこうあるべきだ」と考える態度や心の持ちようが鍵になったそうです。「何もかもがわくわくして、かっこよく見える。希望を持っていて、目が輝いているんです」と語っています。

「少年漫画の主人公」で終わらせない工夫

最も難しかった点として、Robinsonは、カイを『Naruto』や『Dragon Ball』のような、アニメや漫画に見られる威勢のいい「少年漫画の主人公」以上に、共感できて記憶に残る人物にすることを挙げています。

カイが少年漫画の主人公タイプだと分かっていたことに加え、ゲームには複数のルートがあり、どの登場人物の物語も複雑でした。そのためRobinsonは、人々がカイを退屈だと感じるのではないかと「深く恐れていた」と明かしています。そこで各収録では、カイを共感でき、好感が持て、多面的で繊細な人物として演じることを心がけました。悲しい場面ではその重みが伝わるようにし、自分がカイに惹かれているのと同じように、多くの人がカイに引き込まれてほしいと考えたそうです。「その人の心や情熱が見えれば、嫌いになるのはほとんど不可能だと思います」と述べています。

最も気に入っているのは父との対決の場面

以下は、カイのルート第1部の終盤に関する内容を含みます。

カイの物語は、生まれ持った家族と自ら選ぶ家族の大切さを軸にしています。カイがヒロイックゲームズで勝ち進むにつれて、どちらの家族も増えていきます。その結果、ダグシオンの闘技場で敵側として予想外に現れた父キャスターと向き合う自信を得ます。

Robinsonは、この対決が作品全体で最も気に入っている演技の場面だと話しています。カイが父に感情を爆発させ、命を投げ出してはいけない、限られた時間を父や家族と大切に過ごしたいと訴える場面です。「とても大切で特別なメッセージだと思います」と語りました。

ファンに届いたカイの物語

このメッセージは、ファンにも伝わっているようです。Robinsonによると、SNS上では、カイの物語や演技の真実味に特に強い結びつきを感じたという声が複数寄せられています。

カイの物語は、父を失う恐れと、その命のために戦うことが根底にあります。そのため、父親を亡くした悲しみや父との関係に向き合っている人々が深く共感したといいます。Robinsonは「そうした形で届くとは思っていなかったので驚きました。自分の演技が誰かの悲しみの助けになれるなら、この上ない光栄です」と述べています。