『Call of Duty: Modern Warfare 4』は地上兵士の視点と現実味を重視
2026年09月21日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
『Call of Duty: Modern Warfare 4』は、特殊部隊中心だった近年のシリーズから視点を広げ、より泥臭く現実に近い戦場を描こうとしています。Infinity Wardは、現実のニュースから切り取ったようでありながら完全な現実世界そのものではない、いわば「現実に起こり得る」現代戦を目指しているとのことです。キャンペーンでは北朝鮮による朝鮮半島への侵攻が描かれ、大規模な軍事衝突が物語の中心になります。
特殊部隊から一般兵士へ広がる戦場の視点
Infinity Wardのマルチプレイヤー・テクニカルデザイナーを務めるJack Hoppus氏によると、本作の方向性を決める軸になったのは、地に足の着いた戦闘と「boots on the ground」、つまり兵士が実際に地上で戦う感覚です。スタジオ内では、映像のスタイルと作品全体のトーンについて、チームが一貫して同じ方向を向いているとしています。
初期のModern Warfare三部作では、兵士たちが世界各地を転戦し、第3次世界大戦を阻止しようとする物語が展開されました。一方、近年の作品では、より高度な訓練を受けた特殊部隊が、表舞台に出ない場所で個別の脅威を阻止する構図が目立っていました。今回公開されたキャンペーントレーラーでは、北朝鮮が朝鮮半島へ侵攻し、軍隊同士が正面から衝突する大規模な攻撃が描かれています。
Hoppus氏は、最近の作品では特殊部隊の視点が中心だったのに対し、今回は「寄せ集めの兵士たちが、この戦争をどう生き抜くのかを見ることに興味がある」と説明しています。高性能な装備を駆使する精鋭だけでなく、混乱した戦場に放り込まれた一般兵士の視点を取り入れることで、シリーズ初期を思わせるスケールの戦争と、個々の兵士が置かれた厳しい状況を両立させる狙いです。
重みと操作性を両立する移動・射撃
地上戦を重視する方針は、キャンペーンの物語だけでなく、移動や銃器の操作感にも反映されます。Infinity Wardは本作で、現実味のある重さと滑らかさを両立した移動システムを目指しています。Call of Dutyらしいテンポの速いゲームプレイを維持しながら、戦場で銃を扱っている感覚を強める考えです。
Hoppus氏は、その実現には移動システムと銃器の再現性が重要になると説明しています。銃は強力で、撃ったときに満足感が得られる存在として作り込む一方、重すぎて操作がもたつくようにはしないとのことです。プレイヤーが手にしているのはプラスチック製の道具ではなく、訓練を受けた兵士が使う大口径の武器だと感じられるようにしつつ、ファーストパーソンシューターとしての操作性を損なわないバランスを重視しています。
武器の挙動には、周囲の環境も関係します。壁に近づいた場合、銃口を上げて胸元に引き寄せる動きが入り、ドアをくぐる場面では腕の動きに合わせて銃が旋回します。こうした変化によって、単に画面上の照準が動くだけでなく、兵士が周囲を意識しながら銃を構えている印象を作るとしています。
高速な戦いと戦術的な撃ち合いを両立
本作では、スライディングで距離を詰めたり、相手の足元を崩すような素早い動きも引き続き重視されます。その一方で、角を確認しながら慎重に進み、射線やポジションを意識して戦いたいプレイヤーにも選択肢を残す方針です。Infinity Wardは、賢い戦闘を選べるプレイヤーと、操作技術に優れたプレイヤーの両方が勝てるゲームを目指しているとしています。
これは、単純に動きの速度を落としてリアルさを演出するアプローチではありません。素早く敵の懐へ入り込む能力と、遮蔽物やコーナーを使って有利な交戦を作る判断力を、同じ戦場で成立させることが狙いです。プレイヤーが自分の意思で戦闘を組み立てていると感じられることも、移動と武器挙動を調整するうえで重要な要素になっています。
取材した原文筆者がマークスマンライフルの使用感について尋ねたところ、Hoppus氏は自身も同カテゴリーを好んで使うプレイヤーだと明かし、本作では「これまで遊んだどのゲームよりも気持ちよく使える」と自信を示しました。特定の武器カテゴリーだけを詳しく説明したわけではないものの、銃器ごとの手触りを強化する開発方針の一例として語られています。
前作でできなかったことを次の作品へ
Infinity Wardは、新作を作る際にシリーズの過去をそのまま再現するのではなく、直前の作品で実現できなかった要素や、十分にうまく仕上げられなかった部分を次の作品で発展させているとのことです。本作の移動システムも、Modern Warfare 2でできなかったこと、あるいは満足できなかったことを見直すところから生まれたとしています。
武器システムにも同じ考え方が取り入れられています。武器プラットフォームやガンスミスの仕組みは、複雑さを取り除く方向で整理され、複数の銃でアタッチメントを共有しやすくする調整が行われています。これは単純に要素を増やすのではなく、前作までの仕組みを振り返りながら、プレイヤーが武器を組み立てる際の扱いやすさを高める変更です。
Hoppus氏は、開発では過去を参照しつつも、毎回その作品ならではの新しい要素を探していると説明しています。『Call of Duty: Modern Warfare 4』は10月22日の発売を控え、シリーズ初期を思わせる大規模な現代戦、一般兵士の視点、そして速さを保ちながら重みを加えた戦闘が、ひとつの方向性として示されています。