『Call of Duty』YouTuberがSBMM撤廃を求める署名活動を開始
『Call of Duty』のスキルベースマッチメイキング(SBMM)をめぐり、YouTuberのTdawgsmitty氏が、未ランクの対戦から同システムを撤廃するよう求めるオンライン署名を始めました。約1時間で500人以上の署名を集めており、Destinyファンによる抗議活動がBungieの方針転換につながった事例を参考に、コミュニティの声で本作のマッチメイキングを変えようとしています。
未ランク戦からSBMM撤廃を求める署名
Tdawgsmitty氏は以前から、本作のSBMMに反対する立場を示してきました。先週には問題への関心を集めるため、毎日この話題を発信していたとのことです。今回の署名活動では、Activisionがマッチメイキングの開発にデータ分析を活用していることにも不満を示し、SBMMはプレイヤーがより競技性の高い体験を意図的に選ぶランク戦で使うべきだと訴えています。
署名ページの説明では、元Call of Duty開発者のBrian Bright氏による発言を取り上げています。Bright氏は、開発中止となったCall of Duty: NX1で、チームが通信速度や地域を重視していたと説明した一方、Activisionが後にマーケティング部門と連携するデータサイエンティストを採用し、より強くSBMMを推進するようになったと語ったとされています。Tdawgsmitty氏は、この変化によってマッチメイキングの優先順位がどのように変わったのか、疑問が生じるとしています。
署名では、現在の公開マッチが同じような競争の繰り返しになっているとも主張しています。武器を試したり、仕事の後に気軽に遊んだり、実力の異なる友人と一緒にプレイしたりする場合でも、すべてのロビーが実力を試される場のように感じられ、楽しさが失われているという考えです。加えて、マッチメイキングの仕組みについてActivisionがより明確に説明すること、変更を実施する場合にはコミュニティ自身が検証できる機会を設けることも求めています。
Modern Warfare 4発売前に高まる不満
今回の署名活動が始まったのは、Modern Warfare 4の発売をおよそ1か月後に控えた時期です。同作では、今年夏の初めにBlack Ops 7へ導入された、賛否の分かれるSBMMシステムが採用される予定とされています。シリーズのSBMMについては、対戦相手の強さが厳しく調整されすぎている、あるいは不公平に感じる試合が続くという不満があり、マルチプレイをめぐる議論が何年にもわたって続いています。
一方で、署名活動だけでActivisionの方針を変えられるかは不透明です。Call of Dutyは規模の大きいシリーズであるため、オンライン上の意見や不買によって、Destinyをめぐる抗議活動と同じ影響を与えるのは容易ではないと考えられます。それでもTdawgsmitty氏は、ファンが署名やオンラインでの発信、購入を見送る行動によって意思を示せば、変化につながる可能性があるとしています。
Destinyの抗議活動を変化の前例に
Tdawgsmitty氏が参考にしたのは、Destinyをめぐるファンの抗議活動です。Bungieが今年初めにDestinyを終了させる判断をした後、プレイヤーから強い反発が起こりました。ファンはオンラインで抗議し、Bungieの最新作Marathonを支持しないという行動も取ったとされています。
その後、BungieはDestiny 2に戻る方針を示し、保管されていたコンテンツを復元すると発表しました。さらに、今後もDestinyシリーズのサポートを続ける計画を明らかにし、ファンからは歓迎をもって受け止められたとのことです。Tdawgsmitty氏はこの動きを、プレイヤーが声を上げることでゲームの方向性を変えられる証拠だと位置づけています。
氏は「このDestinyのニュースはゲーム業界にとって非常に大きい。声を使って変化を起こせることを示している。Call of Dutyのコミュニティも立ち上がり、シリーズが進んできた方向に必要な変更を求める時だ」と訴えています。今回の署名は、単にマッチングの仕様をめぐる意見表明にとどまらず、プレイヤーが運営にどの程度影響を与えられるのかを問う動きにもなっています。
開発側はSBMMを継続的に議論する姿勢
IGNが8月にModern Warfare 4のマルチプレイ開発責任者へSBMMについて尋ねた際、Infinity Wardのマルチプレイデザインリードを務めるJacky Reynolds氏は、議論を今後も続けると回答しました。Reynolds氏は、マッチメイキングは一度完成して終わる仕組みではなく、常に新しい改良を検討できるシステムだと説明しています。
同氏は、プレイヤーが楽しみながら遊べることに加え、試合内容に変化を持たせることも重要だとしています。ただし、Reynolds氏と同じくインタビューを受けたJoe氏は、マッチメイキングを直接担当しているわけではなく、2人は主にゲームの要素を制作する立場だと説明しました。最終的な仕様がどのように決まるのかを見守っている段階だということです。
今回の署名活動では、未ランク戦からSBMMをなくし、競技的なプレイを望む人にはランク戦を用意するという明確な案が示されています。Modern Warfare 4の発売が近づくなか、署名数の増加やコミュニティの反応が、Activisionや開発側の判断に影響を与えるかが注目されます。