『EA Sports FC 27』レビュー、UTの新要素と手動守備の強化が光る
2026年09月26日 | #レビュー | Game Informer
『EA Sports FC 27』は、Ultimate Team(UT)の新要素や、操作の腕前がより反映される試合運びが魅力です。筆者は何度もプレイに戻りたくなった一方、大きな変化は少なく、従来作からの弱点も残っていると評価しています。
守備と攻撃の操作に手応え
試合の流れはこれまでと同様に滑らかで、展開も多彩です。UTの「Competitive」設定ではCPUによる守備の補助が弱まり、守備選手を自分で動かす重要性が増しました。ほかのモードでも、味方の新たな走り込みやコーナーキックでの操作の幅が加わり、スルーパスにはより正確な狙いが求められます。
筆者はまだ新しい操作を使いこなせていないものの、相手のパスを読んで奪う場面や、スルーパスで守備を崩す場面に手応えを感じています。特に、カーブを描くような走り込みを指示し、オフサイドを避けながら前線の選手を好位置に動かせる点を気に入っています。ただし、選手を次々に切り替える慌ただしい場面では、意図しない選手を操作してしまうことがあります。CPUの味方が不自然に動くこともあり、従来からの弱点を感じさせます。
The Groundsは広がりに欠ける
新モード「The Grounds」は、現時点では小規模なエリアで、作成したアバターを使ってRushの派生ルールや少人数の試合、ミニゲームに参加できます。Clubsもここでプレイできます。
しかし筆者は、試合内容に十分な面白さを見いだせず、繰り返し訪れたいモードにはなっていないと評価しています。NBA 2KのCityほど幅広い体験をまとめた場所ではなく、Player Careerとも切り離されています。UTの報酬につながるFCシーズンポイントを熱心に稼ぐプレイヤーが中心で、気軽に遊びたい人には入り込みにくい場所です。
UTのGalleryとキャリアモードの変化
シリーズの中心であるUTには、新要素「Gallery」が加わりました。テーマに沿った組み合わせにクラブの選手を登録して報酬を得る仕組みで、より良いカードを入れると組み合わせが再評価され、得点や評価を高められます。以前に所有し、すでに売却した選手も使えます。今年のUTは開始時のコインと取引可能なアイテムが増えており、Galleryを進めやすくなっています。筆者はこの仕組みを楽しんでいるものの、トロフィールームのような見た目に対し、実際には展示物を眺めるような使い方ができない点を惜しんでいます。
Manager CareerとPlayer Careerの変更は細かく、影響は比較的小さいものの、チームや作成した選手を育てる流れは分かりやすくなりました。トレーニング計画はなくなり、Manager Careerでは調子、体力、士気に応じて変わる選手の「Dynamic OVR」を追いやすくなっています。交渉には緊張度を示す「Tension」の表示が加わりました。筆者が特に気に入ったのは、ライバルチームが狙う選手の獲得を持ちかけられるような予期しない出来事です。一方、Player Careerのライバル関係は、相手との成績の進み具合を画面で比べるだけで、盛り上がりに欠けます。
CPUの判断には不安定なところもあります。筆者は、選手が獲得を申し出たチームに興味を示していないにもかかわらず、最初の申し出で移籍を求める場面を経験しました。以前の作品のように、それを阻止する手段もありませんでした。それでもキャリアモードは少しずつ改善されており、筆者にとって引き続き楽しめるモードです。
『EA Sports FC 27』には、もっと大きな改善や新しい挑戦を期待したくなる部分があります。それでも筆者は、慣れ親しんだ体験の中に楽しさを見いだし、今後も遊び続けたいとしています。