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『End of Abyss』レビュー、巧みに入り組んだ施設の探索が光るサバイバルホラー

2026年10月03日 | #レビュー | Game Informer

『End of Abyss』レビュー、巧みに入り組んだ施設の探索が光るサバイバルホラー

『End of Abyss』は、メトロイドシリーズを思わせる探索にサバイバルホラーの緊張感を組み合わせ、数多くのインディーゲームの中でも存在感を放つ作品です。特に、入り組んだ施設を少しずつ解き明かす楽しさが強く印象に残ります。今回のプレイでは深刻な不具合に何度も遭遇しましたが、それをおおむね受け流せるほど、探索と戦闘には魅力がありました。

冷たく孤独な施設に引き込まれる

プレイヤーは技術者となり、兵士たちとその隊長に同行して、放棄された施設へ足を踏み入れます。どこか現実離れした不気味さと謎に満ちた舞台は、サバイバルホラーによく合っています。物語の背景を知るには、残されたメモやアイテムの説明を読み解く必要があります。

施設には冷たく孤独な空気が漂い、武装した同行者たちでさえ、主人公の仕事を手伝うことに関心がないように見えます。筋立てを多く語る作品ではありませんが、筆者はその世界観にすぐに引き込まれました。曲がり角の先に何があるのか、警戒しながらも確かめたくなるのです。

探索するほどつながりが見えてくるマップ

施設を歩き回る楽しさを支えるのが、メトロイドシリーズの長所を取り入れたマップ構成です。経路は幾重にも折り返してつながり、探索の先では貴重な資源だけでなく、以前訪れた場所へ戻る近道も見つかります。似た仕組みを持つインディーゲームが多い中でも、本作の大規模なレベル設計には、プレイを通して感心させられました。

メトロイドプライムを思わせるスキャナーも登場します。敵を分析したり、周囲を調べて先へ進む手がかりを探したりでき、施設を観察する楽しさにつながっています。

筆者はエンディングを迎えたあとも、この施設の名前を知らず、何のために使われていたのかも確信を持てませんでした。それでも、この場所そのものが本作で最も記憶に残る魅力の1つになっています。

接戦が心地よい戦闘と、消耗が重いボス戦

探索の構造はメトロイドに近い一方、戦闘はツインスティック操作の射撃を軸にしたサバイバルホラーです。初期装備のピストルは弾数無制限ですが、探索で手に入るほかの武器には、弾薬を作る必要があります。なお、それらの武器の多くは入手が任意です。

戦闘には毎回緊張感があり、ぎりぎりで勝てたときの満足感は格別です。敵もゾンビや虫、ロボットなど、単調にならないだけの種類がそろっています。種類ごとに弱点が異なるため、手持ちの武器を幅広く使う意味もあります。

一方、ボスとの遭遇は必ずしも楽しいものではありませんでした。強敵との戦闘自体はバランスよく調整されていますが、再挑戦を重ねると、貴重な弾薬や手榴弾が急速に減っていきます。筆者は何度か、弾薬や爆弾を補充するために稼ぎ直してから、ボスへ戻る必要がありました。

ピストルだけで戦う方法もありますが、多くのボスは体力が高く、それだけで削り切るのはあまりに tedious です。終盤には武器が増え、蓄えられる弾薬の種類も多くなるため、この問題は次第に気にならなくなりました。

進行と探索を妨げる不具合が多い

今回のプレイでは、不具合が頻繁に発生しました。壁にはまったり、見えない壁に行く手を阻まれたりしたほか、一度はマップの外へ落ちてしまいました。

マップ表示にも問題があります。解錠済みの扉が施錠中と表示されたり、目印になるものが表示されなかったりして、以前のエリアへ戻る際に混乱を招きました。特に苛立たしかったのは、扉に「開く」の操作表示が出ず、ゲームを終了してロードし直すまで通れなくなる不具合です。

救いは、回復のために頻繁にセーブする仕組みがあり、再起動しても失う進行が少ないことです。また、筆者のプレイ期間中にはすでに複数のパッチが配信され、一部の問題は解消されました。それでも、不具合が今回の体験を損なったことは確かです。

長く待った期待におおむね応えた作品

筆者は2024年のSummer Game Festで体験版を遊んで以来、本作を忘れられずにいました。製品版は、その長い期待におおむね応える仕上がりです。

不具合は多かったものの、冷たい工業施設の通路を隅々まで探る楽しさは、それを上回りました。問題が全体の評価に与えた影響は、驚くほど小さかったといえます。探索の巧みさと戦闘の緊張感が結び付いた、強く心に残るサバイバルホラーです。