『Grand Theft Auto』初代の走行システムを手がけたPat Kerr氏が、プレイ可能なデモを公開
2026年10月10日 | #発売情報 | GamesRadar+
『Grand Theft Auto』初代の走行システムを手がけたプログラマーのPat Kerr氏が、当時の仕組みを再現したプレイ可能なデモを公開しました。JavaScriptで作られたこのデモは、Rockstar GamesやTake-Two、GTAとは無関係の個人制作です。
初代の走行を支えた物理シミュレーション
Rockstarのベテラン開発者Obbe Vermeij氏によると、初期の『Grand Theft Auto』は運転が楽しくありませんでした。そこで、当時チームに所属していなかったKerr氏が物理演算を生かした走行コードを持ち込み、操作を改善したといいます。Vermeij氏は、今回のデモも初代の感触をよく再現しており、特にスペースキーで使うハンドブレーキが印象的だと述べています。
Kerr氏は、1996年8月下旬の週末に2D物理シミュレーションを書き、それが後に『Grand Theft Auto』の車両システムの基礎になったと説明しています。システムの中心にあるのは、剛体の動きを扱う古典的な2Dシミュレーションです。当時の多くのゲームでは、力と質量から動きを計算する単純な方式が使われ、回転は個別の仕掛けで処理されていました。Kerr氏の方式はトルクも計算するため、車の回転をより一貫して表現できたといいます。
その上に、タイヤの挙動を簡略化した車両シミュレーションを加えました。Kerr氏によれば、これは物理的に正確なモデルではなく、当時の目的に合うよう推測を交えて作ったものでした。
旋回時の挙動をデモで確認
記事では、旋回時の操作感がよい点に触れています。車両に付いた可動アームは、曲がる動きが加速にどう影響するかを視覚的に示します。また、赤い軌跡によって、旋回やハンドブレーキ操作の際にタイヤが路面を捉える様子も確認できます。初代をよく遊んだ人には、懐かしい操作感が伝わるデモです。