『Zero Company』と『Galactic Racer』、23年ぶりのGOTY候補入りは難しいとPolygonが分析
Polygonは、『Zero Company』と『Galactic Racer』が今年12月のThe Game Awardsで注目される可能性を論じています。両作は批評家から高い評価を受け、特に『Galactic Racer』は革新性が注目されています。スター・ウォーズ作品が2003年以来となるGame of the Year(GOTY)候補に入る好機ですが、筆者は実現は難しいと見ています。
ライセンス作品が主要賞に届きにくい背景
ゲーム賞では、ライセンス作品が評価されにくい傾向があります。歴史を振り返れば、ライセンス作品の多くが低品質だったことも理由の1つです。一方で、若いメディアであるゲームが独自性を守ろうとする意識から、外部の作品や世界観を題材にしたゲームに抵抗感を示しているようにも見えると、筆者は指摘します。
The Game Awardsの前身、Spike Video Game Awardsの時代には、スター・ウォーズ作品は「映画原作ゲーム賞」に分類されることが多く、2006年にはLego Star Wars 2: The Original Trilogyが同賞を受賞しました。この部門は現在ありませんが、ライセンス作品がジャンル別の賞にとどまり、作品の技術や演出を評価する部門やGOTY候補から外れやすい状況は続いているといいます。例外として挙げられるのは、Insomniac GamesのSpider-Manシリーズなどです。
The Game Awardsでは、Star Wars Jedi: Fallen Orderが2019年にファン投票の「Player's Voice」にノミネートされました。Star Wars Jedi: Survivorは2023年にアクション/アドベンチャー部門と演技部門で1件ずつ候補入りし、翌年のStar Wars Outlawsも同様にジャンル部門での評価にとどまりました。
2003年以来の好機にも、ジャンルの壁
2003年のSpike Video Game Awards初開催時には、Star Wars GalaxiesとKnights of the Old RepublicがGOTY候補に選ばれ、Rogue Squadron 3も評価を受けました。筆者は、『Zero Company』と『Galactic Racer』を合わせた今年のラインナップが、それ以来もっとも有力なスター・ウォーズ作品の候補だと見ています。批評家からの支持に加え、今年は競争がやや落ち着いているため、主要部門に食い込む余地があるという分析です。
ただし、筆者が考える大きな壁はライセンス作品への偏見ではなく、ジャンルです。『Zero Company』はストラテジー、『Galactic Racer』はレースゲームで、こうしたジャンルはGOTYに選ばれにくく、ジャンル別の部門を越えて評価されることも少ないといいます。審査員は、ロールプレイングやアクションアドベンチャーと比べ、これらのジャンルを同等の創作分野として見ていないようだと筆者は論じています。
両作はそれぞれ最優秀シミュレーション/ストラテジーゲーム賞、最優秀スポーツ/レーシングゲーム賞での候補入りが見込まれます。競争相手は、『Zero Company』の部門ではFire Emblem: Fortune's Weave、『Galactic Racer』の部門ではForza Horizon 6です。筆者は、優れた作品ではあるものの型を踏襲しているForza Horizon 6に対し、『Galactic Racer』には新鮮さと実際の革新性があるとして、同作が受賞する可能性を挙げています。
現実的な期待は物語や演出の部門
GOTY候補入りはかなり難しいものの、『Zero Company』はダークホースになり得ると筆者は見ています。キャンペーンを終えるプレイヤーが増えるにつれ、大きな物語の展開や、スター・ウォーズの特定の世界設定を掘り下げる内容が評価される可能性があるためです。ただし、候補枠が1〜2作に限られる混戦に加え、ストラテジー作品であることも不利に働きます。
より現実的な期待として、筆者は『Zero Company』の最優秀ナラティブ賞候補入りと、『Galactic Racer』のゲームディレクション賞または音響デザイン賞候補入りを挙げています。両作にふさわしい評価が届くこと、そしてスター・ウォーズファンにもうれしい知らせがあることを願うと、記事を結んでいます。