クローン兵の声優Dee Bradley Baker、『Star Wars Zero Company』では脚本の意図に沿って各クローンを個性的に演じ分けたと語る
スター・ウォーズシリーズで数多くのクローン兵の声を担当してきた声優のDee Bradley Bakerが、Polygonのインタビューで、クローンごとの個性の出し方について語りました。最新作『Star Wars Zero Company』での新しいクローン役にも触れています。
好きなクローンは「選べない」
Bakerは『アバター 伝説の少年アン』『アドベンチャー・タイム』『ガーゴイルズ』など多くの作品に出演してきた、最も多作な声優の1人です。スター・ウォーズのファンには、アニメやゲームに登場する大勢のクローン兵の声として知られています。
印象に残っているクローンとしてFives、Mayday、Captain Rexを挙げましたが、「好きなクローンは選べない」とのことです。これまでに何人のクローンを演じたかは数えておらず、「ファンがとても上手に数えてくれます」と笑って話しています。
ファンにもそれぞれお気に入りがいます。コンベンションでは、Bakerが覚えていないクローンのグッズにサインを求められることもあるそうです。それでも、すべてを覚えてはいなくても、各クローンを独立した1人の人物にするよう心がけているといいます。
個性の出発点は脚本
『Star Wars Zero Company』でBakerが演じる新しいクローンの1人が、Bit Reactor開発のこの作品に登場するオペレーターのTrickです。Bakerは「変わった男」と評しています。Trickは作品の出来事より前に負傷し、除隊処分となる予定でしたが、のちに寄せ集めの傭兵部隊に加わりました。Bakerは「ずる賢くて、親しみやすく、楽しいところがある」と魅力を語っています。
演じ方は、ほかのクローンと同じです。まず脚本家が何を求めているかを把握します。Bakerは、クローンの個性は脚本にさかのぼると述べています。トーン、立ち位置、年齢、キャラクター像といった方向性は、収録前に具体的に決められているためです。Bakerは、脚本家の構想に忠実であることを自身の任務と位置づけています。
悪役のCT-4646も担当
もう1人の注目の新キャラクターが、帝国に仕えるクローンの科学士官CT-4646です。クローンの抑制チップを改良するため、残酷な実験を行った人物です。多くのクローンが立派な兵士として描かれるなか、同胞を裏切った珍しい存在で、Bakerは「そうしたクローンはほとんどいない」ため演じがいがあったと話しています。「不気味な男です」とも語っています。
この役を演じるにあたっては、人物像や最終的な目的、犠牲者を見る邪悪な視点を掘り下げる必要がありました。Bakerは、物語に合うよう、人物像を十分に具体的に描くことが大切だと説明しています。
アニメでもゲームでも役者の仕事は同じ
Bakerはクローンの声を約20年にわたり、さまざまな媒体で演じてきました。アニメでもゲームでも「役者の仕事は結局同じ」とし、媒体を問わずキャラクターを可能な限り現実味のある存在にすることを目指しています。
ゲームは分岐やストーリー展開の違いがあるため、アニメより「少し難しい」場合があるそうです。『Star Wars Zero Company』にはキャラクターの永久的な死亡(パーマデス)の要素もあります。それでも、キャラクターが観客とつながることを目標とする点は変わりません。
CT-4646が誰かのお気に入りになる可能性は低そうですが、Bakerによると、Trickと『Star Wars Zero Company』全体への反響は「圧倒的」だといいます。「人々はこの世界に戻って暮らしたいのだと思います。世界や銀河を良くしようと、英雄的な戦いに挑む者たちとともにいたいのです」と述べています。
スター・ウォーズの大きな枠組みに深く関わるBakerですが、仕事への姿勢は職人的だといいます。本人は「クローン兵のような」姿勢と言うほうが適切かもしれないとし、「降下艇に乗って飛び、任務を果たし、降ろしてもらったら、酒場で過ごします」と語っています。
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