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『Castlevania: Belmont’s Curse』レビュー、手書きのメモが欲しくなる謎解きがシリーズの復活を彩ります

2026年10月13日 | #レビュー | GamesRadar+

『Castlevania: Belmont’s Curse』レビュー、手書きのメモが欲しくなる謎解きがシリーズの復活を彩ります

『Castlevania: Belmont’s Curse』は、爽快なムチアクションと難解な謎解き、美しいゴシック世界がかみ合った、シリーズの復活を飾る作品です。ボスの居場所の分かりにくさや限られたファストトラベル、物足りない音楽には不満が残りますが、探索と物語の魅力はそれを上回ります。今回は販売元から提供されたPS5版のコードで23時間プレイし、3種類あるエンディングのうち2種類を確認しています。

炎に包まれたパリと、姿を現すドラキュラ城

探索の舞台は、ノートルダム大聖堂やカタコンブなど、パリの名所を取り込んだ広大なマップです。空中を駆け回る時間と、入り組んだ通路や広間のつながりを地図で確認する時間が、ほぼ半分ずつを占めます。

もちろん、ドラキュラ城も登場します。残酷な罠や敵に囲まれる部屋が待ち受ける、威圧的で複雑な建造物です。壁の裏にローストチキンが隠されていることもあります。

城が姿を現す場面は、とりわけ印象的です。手がかりを追って探索していると、次の大きなボス戦へ向かっているように思えます。しかし、その先に待つのは戦闘ではなく、城の出現を描くムービーでした。期待していたボスと戦えない落胆はあるものの、Netflixのアニメシリーズを思わせる暗く美しい映像と見事なアニメーションが、その気持ちを驚きと満足感へ変えてくれます。物語の途中で予想を覆す演出が、しっかりと報われる瞬間です。

通常のゲーム画面も目を奪う美しさです。ゴシック様式のアーチ窓越しに稲妻が走り、炎に包まれた街の絵画のような背景を照らします。ノートルダム大聖堂などの建築物は細部まで描き込まれ、敵がひしめく場所であることを忘れそうになるほどです。

ムチが移動と戦闘をひとつにつなぐ

主人公Rose Belmontの操作には少し重さがありますが、それは意図された手応えに感じられます。伝説のHoly Whipを使い、フックの間を振り子のように移動したり、敵をつかんだり、トゲから身を引き離したりする動きは、流れるようで楽しいものです。

隠されたものへ近づく空中移動には、歯を食いしばるような精密さと忍耐が必要です。それでも、難所を越えた先でショートカットが開くと、「もうここを通らなくていい」という安堵が得られます。難しくても、苦痛ばかりが続く作りではありません。

戦闘でもムチは活躍します。敵に囲まれる部屋で、空中の敵にムチを引っかけ、そのまま落下して下の敵をまとめて叩きつぶす動作には、格別の爽快感があります。移動のテンポやスライディングによる回避、移動用の仕組みにはDead Cellsの長所が感じられますが、ムチの存在が本作ならではのCastlevaniaらしさを生んでいます。

武器の選択肢も豊富です。7系統にそれぞれ4種類の武器が用意され、Arcana Systemでは敵の種類に合わせて能力や魔法を柔軟に切り替えられます。筆者が特に気に入ったのは、突進で進路上の敵をなぎ倒せる剣と盾の組み合わせです。ボスへの再挑戦で道中を駆け抜ける際にも役立ちました。

部屋には多彩な怪物が詰め込まれていますが、魔法や武器、レリックを使えば、集団にも対処する手段は十分にあります。過去のシリーズ作品とは異なり、これらの装備は敵が落とすものではなく、探索によって手に入ります。難しい移動区間の先にある宝箱が、新たな武器という形で挑戦に報いてくれます。

戦うより、ボスを見つけるほうが難しいことも

本作の謎解きは、地図に印を付けるだけでは追いきれません。暗号めいた手がかり、覚えておくべきパターン、各地に隠された気になる人物や重要アイテムが次々に現れます。筆者にとって、ゲームのためにペンと紙を取り出してメモを取ったのは、1990年代初頭にアレックスキッドのミラクルワールドのじゃんけん勝負を遊んで以来のことでした。

細かな内容を手書きで残したくなるほど、探索には複雑なつながりがあります。指先の操作を試す移動だけでなく、記憶を頼りに考える時間も、頭をしっかり使わせてくれます。

ただし、手がかりの分かりにくさは欠点でもあります。進行には謎を読み解き、タロットカードに関わるボスを探し出す必要がありますが、そこに隠された案内は必ずしも明確ではありません。筆者は図書館の廊下を何時間も行き来し、目に入る壁を片っ端から叩くことになりました。ボスを倒すより、居場所を突き止めるほうがはるかに難しい場合があります。

一方、ボス戦そのものには優れた見せ場があります。特にTalos戦は、戦闘の途中に制限時間付きの移動区間が挟まる構成が印象的です。強力な攻撃を避けた後、次の部屋の罠を駆け抜けて再び相手のもとへ向かいます。心臓が高鳴り、手に汗を握り、倒した瞬間には歓声が上がる。メトロイドヴァニアならではの、楽しい緊張感を味わえる戦いです。

難所への挑戦を支える豊富な調整機能

道順に迷いやすいうえ、これほど大きなマップに対してファストトラベルは驚くほど限られています。それでも、本作はシリーズを初めて遊ぶ人にも入りやすい作品です。

アクセシビリティ設定では、回復ポーションの所持上限を増やす、ボスまでの道中を省いて再挑戦する、攻撃力を上げるといった調整ができます。難しさのどこに負担を感じるかに応じて、遊び方を変えられます。

Mirror of Lifeのセーブポイントも多く、罠のある部屋や難しい移動を最初の挑戦で成功させなければならない、という重圧を軽くしてくれます。また、敵が復活するのはプレイヤーが死亡した後だけです。一度片づけた部屋は、生きている間なら戻っても敵のいない状態が保たれます。

音楽は物足りなくても、物語には引き込まれる

山根ミチル氏が生み出してきた象徴的なシリーズ音楽を受け継ぐのは、簡単なことではありません。残念ながら、本作の音楽はその期待に少し届きませんでした。主旋律にはゴシックな重苦しさがありますが、ゲーム中に流れる曲の多くは、映像や物語の雰囲気に十分なほど寄り添えていません。

その弱さを補って余りあるのが、ベルモンド一族をめぐる濃密なドラマです。物語は悪魔城伝説から続き、Leon Belmontの再登場によって緊張が高まります。Roseを襲う呪いの謎も、破滅が近づいているような不穏さを生んでいます。

長年のファンに向けた仕掛けも随所にあります。ドラキュラ城の迷路のような廊下では、不気味なAlucardの肖像画が、描かれた剣の向きで進路を示してくれます。Death、Medusa、Carmillaといった、おなじみの敵との再戦も待っています。

色鮮やかで派手な画面は、必ずしも従来のCastlevaniaらしい見た目ではありません。それでも、実際に遊んだ感触にはシリーズの魅力が確かに息づいています。謎めいた仕掛け、ゴシックな空気、アニメを思わせる劇的な物語、心地よいテンポのアクションが、強く引き込まれるメトロイドヴァニアを形作っています。探索の分かりにくさと音楽への不満は残りますが、シリーズの復活として大きな満足を得られる作品です。

開発はEvil Empire、販売はKonamiが担当し、2026年10月15日にPC、PS5、Xbox Series X、Switchで発売予定です。