『Arc Raiders』開発元Embark、期間限定PvEモードの恒久実装を検討中。テストでは3000万ラウンド超がプレイされる
『Arc Raiders』を手がけるEmbark Studiosが、期間限定で実施したPvE(プレイヤー対環境)イベントの終了を受け、今後の対応を検討していると明らかにしました。PvEモードを常設するかどうかは、テストで得られたデータを分析したうえで判断される見通しです。
1週間限定のPvE切り替え機能をテスト
Embarkは今月、『Arc Raiders』にPvEの切り替え機能を導入し、1週間だけ提供したあとに再び取り下げました。この機能を有効にしたプレイヤーは、通常のPvPvE(プレイヤー対プレイヤー対環境)から、プレイヤー同士が攻撃し合えないPvE形式にゲームを切り替えられました。このモードでは、プレイヤーが協力してゲーム内の敵であるArcを倒していきます。
テスト終了後、Embarkは3000万ラウンド以上のPvEをプレイしたプレイヤーに感謝を伝えました。「分析すべき膨大な情報」が得られたとして、今後の方針を検討するとしています。
なお、SteamDBの6カ月分のデータでは、期間限定のPvEモードが始まった10月に『Arc Raiders』の同時接続ユーザー数が急増したことが示されています。
開発初期はPvE協力型だった
『Arc Raiders』は開発当初、PvE協力型のルーターシューターとして稼働していました。しかしEmbarkは「ゲームの全体的なレシピがそこにはなかった」と判断し、PvPvEの脱出型シューターへ方針を転換した経緯があります。
エグゼクティブプロデューサーのAleksander Grøndal氏はMP1stのインタビューで、こうした過去の判断があるため、当初はPvEモードの導入に前向きではなかったと説明しました。そのうえで「PvEマッチメイキングの切り替えテストが終わったので、その意味を深く掘り下げているところです。過去の経緯からPvEモードをゲームに入れることには少し懐疑的でしたが、今後どうしたいのかを話し合う必要があります」と述べています。
「ストレスなく遊びたい層」に応えられるか
PvPvEの調整を重ねた結果、意図せずPvEの魅力を見つけたのか、それとも時間とともにPvEを求めるプレイヤーが増えたのかを問われると、Grøndal氏は「判断は難しいですが、おそらくその両方ではないでしょうか」と答えました。
続けて同氏は「このゲームには本来の魅力があり、ストレスなく遊びたいタイプのプレイヤーがいるのだと思います。ゲームがより多くのタイプのプレイヤーに対応できるというサインなのかもしれません。それをどう支えるか考える必要があります。課題は、ゲームの前提そのものを損なわずにどう実現するかです」と語っています。
常設する場合は運営体制が課題に
PvEモードを恒久的に導入する場合、ライブサービスとして継続的に提供するコンテンツの制作で、2つのモードをどう支えるかも考えなければなりません。
Grøndal氏は「まさにそれを今検討すべきところですが、コンテンツの議論に入る前に、何が求められているのかを理解する必要があります」と説明しました。
検討する選択肢として、同氏は次のような問いを挙げています。緊張感の強いPvPvEのラウンドの合間に遊ぶ、気軽なサブモードなのか。AI相手に腕を試すチャレンジモードなのか。あるいはPvEだけで完結する本格的な体験なのか。
「方針を決める前に掘り下げるべき問いです。どの選択肢を選ぶかで、今後のアップデートの作り方への影響も変わってきます」とGrøndal氏は述べています。