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Polygon筆者、『Final Fantasy Resonance』を例にスクエニは今後もターン制のFFを作るべきと主張

2026年10月30日 | #その他 | Polygon

Polygon筆者、『Final Fantasy Resonance』を例にスクエニは今後もターン制のFFを作るべきと主張

Polygonの筆者は、スクウェア・エニックスのモバイル向けガチャゲーム『Brave Exvius』を基にした有料タイトル『Final Fantasy Resonance』を評価し、同社はターン制戦闘を持たないFFを再び作るべきではないと主張しています。筆者は序盤約10時間の脚本には強い不満を抱いていたものの、物語の大半をクリアしてエンドゲームに近づく中で評価を大きく改めたとのことです。

「自分自身であること」を評価

筆者によると、『Resonance』には多くの欠点がある一方で、FFとして何を目指すべきか、現代の観客にどう「通用」させるかといった迷いがなく、自分自身以外のものをほとんど気にしていない点が魅力だとしています。過去への盲目的な傾倒や、レガシーへのこだわりもなく、その点では『Bravely Default』よりも薄いと述べています。

ただし、「spoony bard」のような露骨な過去作ネタが出てくる場面があることも認めています。それでも中盤以降は独自のリズムをつかみ、複数の惑星、チョコボに変わる魔女、魔法と科学とゾンビの共存といった要素を、独自の論理でまとめ上げていると評価しています。

『Resonance』が示した方向性

筆者は『Resonance』について、肩越し視点のアクションや戦闘システムの不要な変更がなくても、FFは今の時代に通用することを示した作品だと述べています。従来のジョブシステムに加えた変更は、新しい戦闘ロール、異なる呪文、個人ではなくチーム単位のビルド重視といった数点にとどまります。しかし筆者は、それだけで十分に新鮮さが生まれていると見ています。

ワールドマップは、体験を重くすることなく非線形性をもたらしているとのことです。また、後半のサイドクエストでは、膨大なアニメーションやモデリング、ボイス収録、あるいは続編を必要とせずに、キャラクターの掘り下げやサブプロットが描かれると説明しています。筆者は、『FF12』以来、最も現代的だと感じられるFFだとしています。

近年のナンバリング作品への見方

筆者は、ここ15年ほどのメインラインのFFを、不安と自信のなさに特徴づけられる時期だと捉えています。『FF13』は威信を最優先にした結果、シリーズでも特に緩いストーリーとなり、整理するために同じく緩い続編が2作必要になったといいます。『FF15』は書籍、映画、アニメ、ゲームに分割展開され、オープンワールドの流行にも、必要がないのに追随したと指摘しています。筆者は、車で広い世界を走る体験は男同士の旅という雰囲気を強める一方で、空白が多くやることが少ないため、ゲームに楽しませまいとされているように感じたそうです。

『FF16』はこの姿勢の影響を最も受けたとされ、決められたかのような30時間の長さ、Sony風のアクション、罵り言葉やヌードといったダークファンタジーの要素が挙げられています。筆者はこれらを現代のゲームらしい特徴ではあってもFFらしさではないとし、スクウェア・エニックスは旗艦シリーズを現代的で魅力的にしようと気にしすぎて機会を逃したと述べています。

2015年には成立しなかった作品

筆者は、スクウェア・エニックスの立場に一定の理解も示しています。2015年当時は、同社に限らずどの会社も、『Resonance』のような見た目のゲームを有料で売ることを正当化できなかっただろうとの見方です。当時はフォトリアルや大規模化が品質の証とされ、インディーゲームも今ほど台頭しておらず、ターン制は時代遅れという認識が消費者とメディアの間で一般的でした。2D・ターン制のゲームに50ドルを払ってもらうのは、悪手だったはずだとしています。

その後、数億ドル規模の開発費をかけても同額の収益が返ってくるとは限らないことを、パブリッシャーは痛い思いをして学びました。消費者も、映画のような見た目でなくてもゲームは楽しめると気づいたと筆者は述べています。後者には、懐かしさの影響もあるのではないかとの見方です。「クラシック」なRPGへの渇望に応えたのが『Octopath Traveler』で、筆者はやや型にはまった作品だと評しつつ、同作が、スクウェア・エニックスがその後磨いてきたHD-2Dの流行の火付け役になったとしています。

HD-2Dの可能性を広げた表現

筆者は、『Resonance』を、HD-2Dの限界を押し広げた最初期の作品の一つだとしています。ドラゴンクエストのリメイク作品や『Octopath Traveler』などは主に過去を向いており、HD-2Dは古いスタイルのアートを現代の観客向けに見栄えよくする手段だったという見方です。これに対して『Resonance』は、ドット絵に映画的なアプローチを取り入れ、PS1時代のFFを思わせるFMV風のカットシーンも用意しています。その結果は美しく、ときには心を動かされるほどだとし、観客を感心させるのにリアリズムは要らず、スタイルと優れたアートディレクションがあれば足りると述べています。

今後のFFへの期待

筆者は、他のスタジオが使い古した流行ではなく、気概と自信に満ちたビジョンを中心に作られる、もう1本のFFの可能性に思いを巡らせています。スクウェア・エニックスが過去10年の開発の型を完全に捨てる大胆な転換をしてくれればうれしいとしながらも、『FF17』では時代遅れの威信という考えに固執し続けるだろうと予想しています。それでも、『Resonance』が始めた路線を引き継ぐFFが並行して作られることを望むとしています。