『ポケモン不思議のダンジョン』の意外なROMハック8選、ストーリー改変から「Desert Bus」化までファンメイド作品を紹介
2026年10月31日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズの新作は、2015年の「超不思議のダンジョン」以降出ていません。2020年の「救助隊DX」を数えても久しく、遊び尽くした「空の探検隊」にもう一度戻るのは少し気が引ける、という人もいるはずです。そんな人に向けて、ファンが作った意外性のあるROMハックが8本紹介されています。従来の仕組みを大きく変えたものから、システムを流用してまったく別のゲームに仕立てたものまで、方向性はさまざまです。
8位:Explorers of the Spirit
最初に挙がるのは、結局「空の探検隊」を遊び直すことになる作品ですが、例外として紹介されています。ゲームバランスを調整し直したうえで、ひねりを加えた別のストーリーを描く大型のROMハックです。
変更点は制作者も伏せておきたい部分があるため、ネタバレは避けられています。「空の探検隊」を知り尽くしている人ほど、違いにすぐ気づき、「どうしてこんなことになっているのか」と驚くことになるそうです。
7位:Bad EGG MYST3RY DUNG30N
こちらも「空の探検隊」を土台にしていますが、ひねりが効いています。ポケモンではなく、文字どおり「Bad EGG」としてプレイするのです。
Bad EGGとは、第3世代・第4世代のポケモンでGameSharkなどの改造デバイスを使った際に起こり得たバグの一種です。手持ちにタマゴが現れ、不正な操作が失敗したか、ゲームに検知されたことを知らせるものでした。当時のファンの間ではちょっとしたネタでしたが、改造が難しくなるにつれて忘れられていきました。
このハックではストーリーはおおむね同じまま、状況に合わせた茶目っ気のあるセリフ変更が加えられています。さらに専用の技構成と、極端に強くなる特性が用意されており、まるでゲームを改造したかのような状態で遊べます。
6位:Pokémon Mystery Dungeon: Cryptic Conundrum
この作品は、中身を語るとほとんどがネタバレになってしまうため、紹介できる範囲が限られています。はっきり言えるのは、最初は単純な探索から始まるものの、突然すべてがおかしくなるということです。
変化は想像以上に大きく、状況が狂う理由はベテランのポケモンファンを喜ばせるものだといいます。本編シリーズより軽やかさが控えめで、不穏な雰囲気を味わいたい人に向いた作品です。
5位:The Trial of the Person
「不思議のダンジョン」といえば性格診断です。希望のポケモンになるまでやり直した経験がある人も多いでしょう。筆者は「超不思議のダンジョン」の診断で、ハリマロンやピカチュウを狙って何度もやり直し、友人を怒らせたことがあると語っています。
この作品は、ポケモンの世界で英雄になる資格が本当にあるのかを問います。七つの大罪をテーマにした試練をプレイヤーに課し、探している人物かどうかを見極める内容です。
真剣に向き合うほど心理的な負担が大きい体験で、プレイする人によって受け止め方がまったく変わるだろうと筆者は述べています。独特で考えさせられる、唯一無二の体験として選ばれました。
4位:Zero Dungeon: Isle of Mystery
長いダンジョンが好きな人に向けた作品です。ダンジョンを探索する点は同じですが、新しい仕組みによってゲームの性格が大きく変わっています。
探索の中心は、いくつものエリアでできた大きなひとつのダンジョンです。入るたびにレベル1から始まり、進みながら強くなっていきます。PPの概念はなく、手応えを保つために技にも各種の調整が入っています。
資源管理の要素もあります。ダンジョンの各エリアへのファストトラベルを解放できますが、そのためには必要なアイテムを持ち続けなければなりません。倒れると、大切なリンゴもすべて失います。引き上げどきを見極め、戦う相手を選ぶことが重要になります。
3位:Desert Bus
セガCD向けに発売されなかった『Penn & Teller's Smoke and Mirrors』に収録されていたミニゲームが、Desert Busです。極めて単調なゲームとして知られ、以前には「ソニックフロンティア」などをDesert Busに改造する動きが流行しました。
そのDesert Busをポケモン不思議のダンジョンで再現したのが、このROMハックです。チーム・ベガスの2匹が宝の地図を見つけ、目的地を目指す壮大な旅に出ます。舞台は渦を巻くような1つのダンジョンで、何階層も続き、満腹度が減ったときのためにリンゴが置かれています。
どれほど長いかは、Desert Busらしく、気が遠くなるほどだろうと筆者は見ています。筆者自身も執筆中にまだ攻略の途中で、一緒に挑戦する人を募り、おやつの持参を呼びかけています。
2位:You Must Escape
筆者は、意外なROMハックを探すなかで、ホラー作品を入れたいと考えていたそうです。ポケモンシリーズは、恐怖を直接描くことには慎重で、幼い層を傷つけかねない表現は避けてきたからです。
You Must Escapeも、それほど恐ろしい作品ではありません。「ポケモンのサイレントヒル」を期待するのは禁物です。プレイヤーはヒトカゲとなって、悪夢のような場所に閉じ込められます。わかっているのは、脱出しなければならないということだけで、その脱出は思うほど簡単ではありません。
求められるのは巧みな移動と、仕組みへの理解です。パズルは本格的な頭の体操で、ランダムなダンジョン構成の助けはありません。構成は毎回同じで、考えて戦略を練る必要があります。
1位:BUGS
物語の主人公は、401と呼ばれるコオロギのコロボーシです。虫が苦手なナレーターと組むことになり、互いに折り合いをつけて協力することになります。コロボーシが上司に認められた後、ナレーターは401という番号の経緯を調べ始めます。事情が単純ではないとわかるなかで、2人は本筋を外れた先で謎の解明に取り組みます。
もうおわかりのとおり、BUGSは「スタンレーの寓話」に着想を得たROMハックです。ランダムな構成と冒険的な探索を、非常に難しいレベルデザインの移動パズルへと作り替えています。「スタンレーの寓話」の精神を捉えつつ、独自の個性を失わない優れた文章も特徴です。
筆者は、不思議のダンジョンらしさがまったくない不思議のダンジョンのROMハックとして、腕のあるデザイナーが別のものを作り上げられることを最もよく示す例だと評価しています。