FBI、ポケモンカード販売店を狙う新たな詐欺手口を警告 ニュージャージー州の7店舗が被害
アメリカ連邦捜査局(FBI)のニューアーク支局(ニュージャージー州)が、ポケモンカードを扱う地元のカードショップや販売業者を狙った新たな詐欺について警告を出しました。同支局によると、すでに7店舗が被害を受けているとのことです。数週間前には、過去最大規模とされるポケモンカード強盗事件の公式捜査が発表されており、高額化するカード市場に対する当局の関心の高さがうかがえます。
支払いを悪用して高額カードをだまし取る手口
FBIが把握している手口の1つは、お金を一切払わずに高額なカードを手に入れるというものです。犯人はまず、非接触型のモバイル決済で支払おうとします。この決済は必ず失敗し、その後、店員にクレジットカード番号の手入力を求めるとされています。購入自体は成立しますが、数週間後に、盗難または不正に入手されたクレジットカードによる取引だったと店側に通知されます。店が異変に気づく頃には、犯人がすでにカードを転売していることが多いそうです。
もう1つ、最近目立っているのが、スマートフォンのアプリを使う手口です。FBIによると、このアプリは「複数の盗まれたクレジットカードを保存している犯罪ネットワークが運用している」ものです。犯人が端末をリーダーにかざすと、アプリが多数のカード番号を順に試し、システムに承認される番号が見つかるまで切り替えていきます。時間がかかるため、犯人は店員の注意をそらそうとする傾向があるとのことです。
FBIは具体例として、次のように紹介しています。「ある事例では、男が店にトレーディングカードの箱を売ろうとしている間に、共犯者がカウンター越しに手を伸ばして追加のカードを盗んだ」。
増える強盗被害と、FBIが勧める対策
FBIは、巧妙な詐欺が次々に生まれる一方で、単純な手口を選ぶ犯人も多いと指摘しています。たとえば、イベントや大会の会場外で待ち伏せし、出展者を銃で脅して奪う事例があります。フロリダ州では、チェーンソーを使ってカードショップに押し入った男の例もあり、侵入窃盗も残念ながら増えているそうです。
こうした状況を受けてFBIは、テーブルトップ系の店舗に対し、防犯カメラ、警報装置、非常ボタンの設置を勧めています。あわせて、レジに複数人を配置して注意をそらす行為を見張ること、一部のクレジットカード購入では写真付きの身分証明書の提示を求めることも提案しています。
個人の購入者も注意が必要
今回の警告は主に店舗や出展者に向けたものですが、転売業者などからカードを購入する一般の人も注意すべきだと、原文筆者は述べています。特に、価格が話がうますぎると感じられる場合は要注意です。さらに、偽造カードが年々精巧になっているため、収集家には第三者から購入する際に慎重になる理由が十分にあるとしています。