『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイク、ワープポイントは開発中に追加されたものの削除されていた
2026年11月03日 | #ゲーム紹介 | Eurogamer
Switch 2向けリメイクが間もなく発売される『ゼルダの伝説 時のオカリナ』について、シリーズプロデューサーの青沼英二氏が、開発中にファストトラベル用のワープポイントを一度追加しながら、最終的にすべて取り除いたことを明かしました。任天堂の開発者インタビュー企画「Ask The Developer」で語られた内容です。
青沼氏の提案で追加され、青沼氏の判断で削除
リメイク版では、さまざまな現代的な調整が加えられています。その一方で、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』にあったファストトラベルは、採用が見送られました。
青沼氏によると、『ブレス オブ ザ ワイルド』には広大な世界をすばやく移動できるワープポイントが数多くありました。一方、オリジナル版の『時のオカリナ』では、前転を連続で出すと少し速く移動できたため、急ぐときはハイラル平原を前転で走り続けたプレイヤーが多かったのではないかと振り返っています。
「新しいバージョンではこの点に対応する必要があると思い、オリジナルにはなかったワープポイントを追加してショートカットできるようにするようチームに頼みました」と青沼氏は述べています。
「発見の瞬間」が失われていた
ところが、実際にワープポイントを入れて遊んでみると、道中で立ち止まって「ん、これは何だろう?」と思う発見の瞬間が失われていることに気づいたそうです。青沼氏は、そうした瞬間が『時のオカリナ』の構造にとっていかに大切かをあらためて思い知らされたと語っています。ワープポイントを提案したのは自身でしたが、最終的にはしっくりこなかったため、チームにすべて取り除いてもらったとのことです。
記事の筆者も、『ブレス オブ ザ ワイルド』ではファストトラベルを避けていたと述べています。遠くに見える妙なものを見つけ、そこへ行く方法を探り、コログの実を見つける。そうした楽しさは、目的地の間の道のりを省略してしまうと得られないというのが理由です。
今リメイクする理由と独特のアートスタイル
青沼氏は、今このタイミングで『時のオカリナ』をリメイクする理由にも触れています。開発チームの若いメンバーの中には、28年前の発売当時にオリジナル版を遊んでいない人もいたかもしれず、リメイクによって「今後の開発に生かせる新たな気づきが生まれるかもしれない」と話しています。
賛否が分かれているアートスタイルについては、アートディレクターの志田氏が、制作の初期に「人形劇のような感じ」「実際の特撮映画のようなアナログ感」といった言葉を使っていたと説明しました。「人形劇も特撮映画も、現実をそのまま再現するものではありません。それでも、キャラクターがそれぞれのファンタジー世界に確かに存在していると納得させる力があります」と述べています。
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は11月5日に発売されます。先行してリメイク版を体験した筆者のLottie氏は、素晴らしいリメイクになりそうだと感じたとのことです。