← 最新記事一覧

一本道の構成が光るJRPG8選、『FF7リメイク』や『テイルズ オブ アライズ』などを「廊下シミュレーター」の視点で紹介

2026年11月03日 | #ゲーム紹介 | DualShockers

一本道の構成が光るJRPG8選、『FF7リメイク』や『テイルズ オブ アライズ』などを「廊下シミュレーター」の視点で紹介

JRPGの「廊下シミュレーター(Hallway Sim)」とは、探索よりも直線的なレベルデザインが重視され、細い通路を進み、敵と戦い、時折ムービーを見て次の通路へ向かうタイプのゲームを指す言葉です。海外メディアDualShockersが、このタイプのJRPG8作品を紹介しています。

この呼び方は、シリーズの異端児とも言われる『ファイナルファンタジー13』に由来します。広大な世界で迷う遊びが好きな人には不安に聞こえるかもしれませんが、筆者は、行くべき場所がはっきりしているJRPGには妙な安心感があると述べています。『FF13』だけがこの設計というわけではなく、最悪の例とも限らないとのことです。オープンワールドRPGに時間を奪われて疲れた人にこそ、今回の作品群が合うかもしれないとしています。

Tales of Arise

筆者はまず『テイルズ オブ アライズ』を挙げています。ほぼ一本道の構造ながら、多くのことを成し遂げている点が特徴です。ダーナの反逆者たちとの旅では、地域ごとに複数の拠点エリアが登場し、多少の高低差もあります。一方で、終盤にはまさに廊下そのもののような場面が出てくるといいます。

それでも、リアルタイムの戦闘が単調になりがちなマップに活気を与えており、遊んでとても楽しいと筆者は評価しています。アルフェンとシオンの関係の成長も見どころだそうです。

Tokyo Xanadu eX+

現代の東京が舞台の『東亰ザナドゥ eX+』ですが、世界は都会的な見た目以上に直線的だと筆者は指摘します。ソーシャルシミュレーション要素にはペルソナシリーズを思わせる魅力がある一方、ダンジョンは長い通路の間に小部屋が挟まり、敵が詰め込まれ、基本的な仕掛けがあり、最奥にボスが待つ構成が中心です。

悪いJRPGではないものの、高校生の騒動を描く物語に沿って道が決められているため、人によっては繰り返しに感じるだろうと筆者は述べています。

Soul Hackers 2

『ソウルハッカーズ2』は発売後に評価が割れましたが、筆者は今のところ気に入っている少数派だと語っています。それでも探索の自由度は意外なほど低いと認めています。

特に目立つのが「ソウルマトリクス」です。キャラクターごとのダンジョンは、長くて単調な通路が分岐し、宝箱や敵、鍵のかかった扉につながる程度の作りだといいます。メインストーリーのダンジョンも、探索したくなる場所というより、屋内の迷路に近いと筆者は率直に書いています。ただし、それ以外の部分では、愛すべきキャラクターたちも含め、時間をかけて遊ぶ価値のある作品だとしています。

Wild Arms 4

『ワイルドアームズ』シリーズには熱心なファンがいます。最初の3作は広大なフィールドや風変わりな謎解きダンジョン、西部劇とファンタジーを混ぜた雰囲気が魅力でした。しかし『ワイルドアームズ 4』は、物語を伝える手段として、プレイヤーを通路に置き続ける道を選んだと筆者は述べます。

救いはヘックス(六角形)グリッドを使った戦闘システムです。当時のほかのJRPGの戦闘とは違うひねりがあり、通常戦闘が単なるコマンド選択になるのを防いでいます。それでも、戦闘と戦闘の間にできることは少なく、寄り道の余地もほとんどないと指摘しています。

Scarlet Nexus

『スカーレットネクサス』は、アクションRPGの中でも屈指の戦闘システムを持ち、過小評価されていると筆者は評価します。ただし、遊んでいる時間の大半は通路を歩いており、終盤は戦闘のたびに長い道のりを歩かされる感覚になるそうです。

各メインミッションは、細い一本道を進み、小さなアリーナで降ってくる「アザー」を近接攻撃とサイコキネシス(PK)で倒す、という同じ流れです。「ブレインマップ」や「絆エピソード」がキャラクターの成長や息抜きになるものの、直線的な体験であることは変わりません。それでも、2人の主人公のルートを両方遊べば、愉快な面白さを楽しめて時間を使う価値があると筆者は勧めています。

Grandia 2

レトロ枠として挙げられたのが、ドリームキャストで愛されたJRPG『グランディア2』です。戦闘はジャンル屈指の出来で、不機嫌な傭兵の主人公リュードも魅力的だといいます。ただ、プレイ中の感覚は「とても美しく、とても長い廊下に、非常に出来のよい戦闘システムが付いている」ようなものだと筆者は表現しています。

ダンジョンはAからBへ続く細く曲がりくねった道が中心で、分かれ道の先に宝箱がある程度です。これは物語を優先した直線的な構造が多かった当時のJRPGでは一般的な設計だと補足しています。筆者は、戦闘、魅力的な仲間、当時屈指の印象的な悪役がそろった廊下シミュレーターだと称賛しつつ、探索できる世界を期待しないよう注意を促しています。

Stranger of Paradise: Final Fantasy Origin

筆者自身、ルールを曲げた選出だと認めているのが『ストレンジャー オブ パラダイス ファイナルファンタジー オリジン』です。ジョブシステムを備えたルート型アクションRPGで、JRPGらしい要素はあるものの、町や フィールド、住民との会話といった世界の広がりはほとんどありません。

ミッションをメニューから選び、読み込みを経て、廊下のようなダンジョンに送り込まれる流れです。それでも、ビルドの選択肢が豊富で、雑魚敵や手強いボス戦に挑める、Team Ninjaらしい優れた作品だと筆者は評価しています。完全版ならDLCも含まれ、戦闘をさらに遊びたい人には価値があるとしています。

Final Fantasy VII Remake

締めくくりに筆者が選んだのは『ファイナルファンタジーVII リメイク』です。『FF13』を挙げるのは分かりやすすぎるため、あえてこちらにしたそうです。続編「Revelation」が2027年前半に登場予定であることも理由に挙げています。

本作は、原作でひと息に進められたミッドガル編を1本のゲームに広げています。ファンの意見は分かれていますが、筆者は魅力的な登場人物に新たな方向性や関係を描く場面を与えることに成功していると評価します。

印象的なのは、ミッドガルの壮大な規模と、実際に探索できる範囲の小ささの対比です。伍番街スラムやウォールマーケットなどにはサブクエストや寄り道要素があるものの、自由に歩ける街区ではなく、単純な道でつながった小さな拠点にとどまります。『FF13』ほど純粋な廊下シミュレーターではないものの、探索や寄り道の余地は少ないとしつつ、ファンにも新規にも楽しい作品だと結んでいます。