『ゼルダの伝説』青沼英二氏、任天堂がレイオフを行わない理由として長期在籍スタッフを残す「大きな利点」を語る
2026年11月06日 | #その他 | GamesRadar+
『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーを務める青沼英二氏が、GameSpotのインタビューで、スタッフを長く在籍させることがスタジオ全体とシリーズの質に利点をもたらすと語りました。青沼氏は任天堂で38年のキャリアを持つベテランで、直近では『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイクに携わっています。
長く在籍するスタッフがもたらす利点
青沼氏は、同じ経験を長年共有してきたスタッフがいることには大きな利点があると述べています。「同じ経験を積み重ねてきた、とても在籍の長いスタッフがいると、次の段階に進むたびに、どう進めるか、あるいは新しいことをやるかどうかを話し合いやすくなります」とのことです。
元記事では、任天堂や海外の一部の開発会社が、欧米のチームのように大規模なレイオフに直面しにくい理由として、この発言が紹介されています。今年はMicrosoftがXboxで3,200人を削減する計画を示すなど、レイオフの例が多く見られたとされています。
新人の育成には時間と投資が必要
一方で、新しく入ったスタッフには、物事の進め方や理由、使っている用語まで、多くの対話を通じて説明する必要があります。青沼氏は、これには時間がかかるとも述べています。
そのため青沼氏は「バランス」が必要だとし、「新しいスタッフが、理由も分からないまま型どおりに作業するのは避けたいので、そこには投資が必要です」と話しています。
『ゼルダ』チームの変化と継続性
長く在籍するスタッフを残すことは、変化がないという意味ではないといいます。青沼氏は『ゼルダ』のチームについて、時間とともに顔ぶれが変わる一方、少なくとも1つのプロジェクトから次のプロジェクトへと、中核スタッフが続いていると説明しました。その土台の上で作品を作り、新しいスタッフも育てていけるそうです。
さらに青沼氏は、こうした進め方は宮本茂氏が当初こうしたプロジェクトに携わっていた頃から、任天堂が長く続けてきたものだとの認識を示しました。ベテランと新人が混ざることが、『ゼルダ』シリーズのゲームに感じられる継続性の一因になっているとしています。
『時のオカリナ』リメイクの開発体制
青沼氏は最近、『時のオカリナ』リメイクの開発者のなかには、N64版の原作を遊んだことがない人もいると明かしています。「こうした若い人たちのおかげで」リメイクが現在の形になったとも語っていました。ただし、原作を遊んだ開発者も多くいるとされています。
元記事の筆者は、このバランスが、リメイクでの新しいサイドクエストやダンジョンの調整、『ブレス オブ ザ ワイルド』のようにUIを非表示にできる選択肢の追加などにつながったのではないかと推測しています。原作の魅力を保ちつつ、新しい要素も加えられているという見方です。