米ホワイトハウス、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の映像を使った政治投稿を公開。過去にはポケモン社が否定声明
米ホワイトハウスが、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の映像を使った動画を投稿しました。ビデオゲームの素材を政治的な発信に使う動きは以前から批判を受けてきましたが、今回も同様の手法が取られています。
トランプ氏風のキャラクターが登場する動画
VGCによると、動画にはトランプ氏に似たキャラクターが『時のオカリナ』の世界を走り回る様子が映されています。ゲーム本編の実際の楽曲が使われ、映像もニンテンドウ64版のビジュアルを明らかに模したものだということです。
内容は、今週行われた米中間選挙での共和党の敗北を受け、トランプ氏の反移民の主張をあらためて訴えるものです。第2期政権での功績とされる事柄も紹介しています。
これまでの批判と企業の対応
トランプ政権は、ゲームの素材を政治的に使うことで、これまでもたびたび批判されてきました。『Halo』シリーズの関係者は、ホワイトハウスが同作の素材を使ったことに異議を唱えました。ポケモン社は、「Gotta catch 'em all」というフレーズやピカチュウのミームを使った政治広告について、公式に関与を否定しています。
なお、『Halo』の作曲家であるマーティ・オドネル氏は、今回の中間選挙に共和党から立候補しましたが、現職の民主党議員に敗れたと伝えられています。
政権側は、こうした異議にはおおむね取り合わない姿勢です。大きな例外として、公式のTetris Xアカウントがホワイトハウスのウェブサイト上のテトリス風ゲームやそのメッセージから距離を置いた際には、政権がこのゲームを削除しました。Tetris側は声明で、著作権を行使する考えも明確にしていました。
今後も続く可能性
それでも政権は、AIで生成されることも多い投稿でゲームの素材を使い続けています。昨年には、国土安全保障省の担当者がジャーナリストのアリッサ・メルカンテ氏に対し、「Halo、ポケモン、指輪物語、そのほかどのような媒体であっても、人々が共感し理解できるコンテンツで、人々のいる場所に届けていく」と述べており、今後も控える意向はないことを示していました。
VGCは、ポケモン社が過去に行ったように、任天堂が今回の『時のオカリナ』の投稿について関与を否定するかどうかは、まだ分からないとしています。