Microsoftの大規模な組織再編により『Doom』や『Quake』のid Softwareが甚大な影響、従業員約7割削減で新規ゲームアイデアも白紙に
2026年07月09日 | #ゲーム #アプデ #発売 | Eurogamer
MicrosoftがXbox部門で実施した大規模な組織再編により、人気FPSシリーズ『Doom』や『Quake』で知られるid Softwareが甚大な影響を受けていることが明らかになりました。報道によると、テキサス州で提出されたWARN通知により、id Softwareの従業員136名が解雇されたとのことです。これは2025年12月時点の従業員数185名に対し、約73%の人員削減となり、現在の従業員は49名にまで減少しています。この大規模な人員削減は、スタジオの今後の開発体制に大きな疑問符を投げかけています。
新たなゲームアイデアと開発体制の危機
今回の人員削減は、『Doom: The Dark Ages』の拡張コンテンツ「Revelations」がリリースされたばかりの時期に行われ、id Softwareが次のプロジェクトを模索している最中だったと報じられています。GamesBeatの内部情報によると、スタジオでは複数の新規ゲームアイデアが検討されていたとのことです。その一つが「John Wick風」のオリジナルゲーム『Fury』で、サイバーパンクのような世界観で「Gun Fu」(銃と格闘技の組み合わせ)をコンセプトにした作品だったようです。また、『Perfect Dark』の新作や、『Westworld』にインスパイアされたサバイバルロボットゲーム『Ironwood』、さらには『Doom』のマルチプレイヤー・協力プレイ版なども提案されていました。しかし、これらのアイデアは今回の削減により、ほとんどが日の目を見ることなく終わってしまった可能性が高いです。特に、『Quake』については誰も開発に携わっていない状況であるとも報じられています。
id Softwareの未来とXbox部門の戦略
id Softwareは、歴史的に『Doom』や『Quake』といった傑作を生み出すとともに、自社開発のゲームエンジン「id Tech」でも知られています。このエンジンは現在、MachineGamesの『Wolfenstein』シリーズや『Indiana Jones and the Great Circle』など、多くのタイトルで採用されています。今回の削減で、id Softwareがエンジン開発に特化したサポートスタジオへと役割を移行するのではないかという憶測も飛び交っています。しかし、エンジン関連のベテラン社員も多数解雇されているため、その可能性も不透明です。MicrosoftのXbox部門では、ツール利用の合理化や外部エンジンの利用コスト削減が掲げられている一方で、『Halo 1』のリメイクではUnreal Engine 5のライセンスが取得されており、全体的な戦略の一貫性が見えにくい状況です。かつてゲーム業界に大きな影響を与えた名門スタジオの今後が、非常に懸念されます。