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『Steam』のヘビーユーザーほどネガティブなレビューを残す傾向があるとの研究結果が発表、ライブサービスゲームで特に顕著な「パラドックス率」とは

2026年08月18日 | #レビュー | Polygon

『Steam』のヘビーユーザーほどネガティブなレビューを残す傾向があるとの研究結果が発表、ライブサービスゲームで特に顕著な「パラドックス率」とは

インド工科情報技術大学の研究者チェタン・ムドラプル氏とオム・プラカーシュ・シン氏が、Steamのレビューとプレイヤーのプレイ時間に関する興味深い研究結果を発表しました。この研究では、50万件以上のSteamレビューを分析し、プレイヤーのゲームに対するエンゲージメントがレビュー内容にどう影響するかを調査しており、長時間プレイしたユーザーほどネガティブなレビューを残す傾向があることが明らかになっています。

長時間プレイがネガティブレビューにつながる理由とは

研究によると、プレイヤーはゲーム開始直後(0〜2時間)か、非常に長時間プレイした後(200時間以上)にレビューを残すことが多いとされています。特に0〜2時間のレビューは返金ポリシーとの関連が深く、不満を感じて返金を求めるプレイヤーによるネガティブなものが多数を占めました。一方、2時間から200時間プレイしたユーザーのレビューは「一貫してポジティブ」であるとのことです。しかし、200時間を超える「ベテラン」プレイヤーになると、ネガティブなレビューが急増する傾向が見られました。これは、ゲームに多大な時間と費用を投じたにもかかわらず、その後のアップデートや運営方針の変更によって不満が募り、ゲームを離れられずにネガティブな評価を下す「サンクコストの誤謬」が関係している可能性が高いと研究者は指摘しています。

ジャンルによって異なる「パラドックス率」

この研究では、ゲームのジャンルによってネガティブレビューの傾向が異なることも判明しています。「War Thunder」のようなライブサービス型ゲームや、ストラテジー、格闘、オープンエンドのサバイバルゲームは「パラドックス率」が高い傾向にありました。これらのゲームはバランス調整やマッチメイキング、コミュニティの行動、開発者の継続的なサポートにプレイヤー体験が大きく依存するため、アップデート内容によって不満が噴出しやすいと考えられます。反対に、ソウルライク、JRPG、インディーゲームといったストーリー主導型で完結した体験を提供するジャンルは、パラドックス率が低い結果となりました。これらのゲームでは、不満を感じたプレイヤーは早々にプレイを中断し、無理に継続してネガティブなレビューを残すことは少ないようです。研究結果からは、おおよそ50時間プレイした時点が最もポジティブなレビューが残される「スイートスポット」である可能性が示唆されています。