『バイオハザード RE:4』未使用音声600件超が流出しヴィレッジとの接続意図が浮上
『バイオハザード RE:4』について、製品版では使われなかった音声と字幕が600件以上、合計30分超にわたってオンラインに流出しました。なかでも注目を集めているのが、作中の商人がバイオハザード ヴィレッジのキャラクター「デューク」に言及する台詞です。リメイク版の時代設定に、後発作品とのつながりを組み込む構想があった可能性を示しています。
PS5版ディスクから未使用データを発見
今回のデータを見つけたのは、コミュニティーで活動するモッダーのKeff0氏です。発見されたのは音声だけではなく、対応する字幕データも含まれており、レオン、ルイス、アシュリー、商人の台詞が実際に収録されています。これらはゲームのPlayStation 5版の発売ディスクに存在していた一方、PC版には収録されていないとのことです。
流出した内容には、完成版のシナリオから削られた会話が多数含まれています。単なる仮音声や短い断片ではなく、登場人物がそれぞれの場面で話す形まで仕上がっているため、開発中に相当量の追加要素が検討されていたことが分かります。Keff0氏の発見は、近年の大規模ゲームで、録音や制作まで進んだコンテンツが最終的に削除されることの一例にもなっています。
商人の台詞がヴィレッジとの関係を示唆
特に話題となっているのは、商人がデュークについて話す未使用台詞です。商人は「おや、村には慣れているようだな。デュークか? あの若者は見込みがある」といった内容を口にします。
デュークはシリーズ第8作のヴィレッジに登場する商人で、本作の商人とは別人です。ヴィレッジでは、デュークが品物を売る場面で本作の商人を思わせる「何を買うんだ?」という決まり文句に触れ、昔の友人が使っていた言葉だと語っています。今回見つかった台詞を合わせると、両者を知り合い、あるいは同じ商人の系譜にある存在として結び付ける案が、リメイク版の段階で検討されていたとうかがえます。
ただし、この台詞が削除された理由は明らかになっていません。後年に登場したキャラクターを、シリーズで特に人気の高い作品へさかのぼって登場させる演出は、作品間の時系列を補強する一方で、プレイヤーによっては不自然な後付けと受け取られる可能性もあります。原文筆者は、採用されていれば両者の関係とシリーズ全体の連続性をより強く印象付けられたとして、削除を惜しんでいます。
商人の死亡後に店が閉じる構想も
Keff0氏は、商人に関する未使用の死亡アニメーションも発見しています。さらにセーブデータの情報から、商人が死亡すると店が閉まり、その後のゲーム中には再登場しない仕組みまで用意されていたことが判明しました。
この仕様が実装されていれば、商人が死亡した後に利用できなくなるオリジナル版に近い展開になっていたとみられます。しかし最終版では、商人の店を継続的に利用できる形が採用されました。原文では、現代向けに作り直したリメイクの設計と相性が悪く、プレイヤーの進行を妨げる仕様になりかねないと開発側が判断した可能性を指摘していますが、カプコンが実際にどの理由で削除したのかは分かっていません。
近年のバイオハザード作品では、未使用の台詞、場面、アート、敵、キャラクターなどが相次いで見つかっています。バイオハザード レクイエムでも、レオン役の声優が気に入っていた台詞が最終的にカプコンによって削除されたと明かしており、今回の発見も完成版には反映されなかった開発案の多さを示すものとなっています。