『バイオハザード』映画版、試写の反応を受けてコメディ要素を大幅に削減
新作映画『バイオハザード』は、試写会で「笑いが多すぎる」と受け止められたことを受け、ザック・クレッガー監督がコメディ要素を大幅に削ったと明かしました。監督によれば、ユーモアを減らしたことで観客の反応だけでなく、自身の作品に対する手応えも良くなったとのことです。本作はゲームの『バイオハザード2』と同じ時期を舞台にしながら、ゲーム版とは異なる新キャラクターの物語を描きます。
試写会の意見で笑いを削る判断
クレッガー監督はThe Hollywood Reporterのインタビューで、試写会の観客は映画そのものを好意的に受け止めた一方、ホラー映画としてはコメディ色が強すぎると感じていたと説明しました。その反応を踏まえ、試写を重ねる過程で可能な限りジョークを取り除いたとしています。
監督は、笑いを減らした結果として観客の満足度が上がり、自分自身も映画をより気に入るようになったと語っています。ホラー映画では少量のユーモアでも十分な効果があり、削除したジョークについて後悔はないとのことです。残された少数のジョークは、コメディ要素を抑えたことで、かえって強く印象に残るものになったと監督は考えています。
ゲームの人気キャラクターは登場せず
本作は『バイオハザード2』の時代設定を共有しますが、ゲームに登場する人物を中心にした映画ではありません。クレッガー監督は、レオンをはじめとするシリーズのレガシーキャラクターを本作には登場させない方針を示しています。そのため、ゲームのキャラクターや細かな設定、シリーズの背景 loreを重視するファンからは、期待と異なる作品だと受け止められる可能性があります。
監督は、バイオハザードのファンには複数のタイプがあると整理しています。ゲームを実際にプレイしたときの体験や恐怖感を愛するファンがいる一方、物語の設定、登場人物、過去作から続く細部を楽しむファンもいるという見方です。自身は前者に近く、これまでゲームをプレイした感覚を映画で表現した作品はなかったと考えているとしています。
全方位のファンに合わせる考えはない
クレッガー監督は、ゲーム版の主要キャラクターを求めるファンの反応を理解しているとしながらも、その意見に合わせて映画の方向性を変えるつもりはないと説明しました。全てのファンを満足させようとすれば、結果的に誰も満足させられない作品になるため、自分が作れる最良の映画を目指すことに集中する必要があるとのことです。
監督は、作品に対してさまざまな意見が出ることは引き受けたうえで参加したとしています。批判的な反応が起こる可能性は、ゲームの映画化を決めた時点で予想できていたという立場です。本作は9月18日の公開が予定されており、既存キャラクターを使わない新たな物語と、試写後にホラー寄りへ調整された作風が注目点になりそうです。