『Resident Evil』映画監督Zack Cregger、フランチャイズ作品は今回限りと明言
2026年09月09日 | #その他 | DualShockers
『Resident Evil』の映画化を手がけるZack Cregger監督が、今後は同シリーズを含め、既存フランチャイズの作品を新たに手がけない意向を示しました。カプコンの人気ゲームを原作とする今回の映画では自身の構想を貫く一方、決められた設定や物語に沿って創作することには、これ以上関わりたくないと考えているようです。\n\n## 自由に脚本を書くため、シリーズ作品から離れる決断\n\nCregger監督は、2025年のホラー映画Weaponsで知られる人物です。監督を務める映画版はラクーンシティを舞台とし、9月18日の公開が予定されています。しかし、GameSpotが伝えたところによると、監督は今回の映画が自身にとって最後のフランチャイズ作品になると語ったとのことです。\n\nその理由として挙げられたのは、脚本家・映画監督としての創作上の自由でした。Cregger監督は、自分が書きたいものを自由に書ける状態を重視しており、既存IPの設定や過去の展開を確認しながら、関係者やファンの期待に合わせて物語を組み立てることを望んでいないとしています。監督は、既存の lore に沿って複数の要素を満たす必要がある作品ではなく、「自分を満足させるために書きたい」と説明しました。\n\n監督の過去作であるBarbarianやWeaponsでは、企業による厳しい監修やシリーズの設定に縛られず、完全な創作上の自由を得ていたとのことです。今回の映画ではその環境とは異なる制約があるものの、作品そのものへの意欲を失ったわけではありません。Cregger監督は、本作について「クールな映画だと思っている」としたうえで、ファンの期待に応えられることを願っていると語っています。自分自身がファンだからこそ、自分が見たかった映画版を作っているという立場です。\n\n## 原作ファンからは設定や登場人物をめぐる批判\n\n一方で、映画の内容をめぐっては、原作ファンから強い批判が寄せられています。映画の主人公は、ゲームシリーズでおなじみのレオン・S・ケネディやクレア・レッドフィールドではなく、Bryanという新キャラクターです。彼は移植手術用の臓器を運ぶ医療関係の仕事に携わっており、その途中でラクーンシティのアウトブレイクに巻き込まれることになります。\n\n物語にはゲームシリーズを意識したイースターエッグが盛り込まれているものの、全体としては過去作の出来事から独立した内容になるとされています。シリーズの主要人物や既存の事件を中心に描くのではなく、ゲーム本編の騒動の周辺で、ひとりの一般人が混乱に対処していく構成です。この方針が、原作の設定や正史とのつながりを重視するファンの反発を招いています。\n\nファンの間では以前から、レオンやクレアのようなシリーズの人気キャラクターを中心に据えた映画化を望む声がありました。そのため、ゲームの世界で起きた事件を新たな視点から描く今回の構成に対し、「なぜ既存の主人公を使わないのか」という不満が広がったとされています。監督によれば、批判は映画のデザイン、キャスティング、シリーズでおなじみのモンスターが登場しないことなど、さまざまな点に及んでいるとのことです。\n\nCregger監督は以前、IGNの取材でも、ファンから寄せられる反応への戸惑いを語っていました。監督は、自分のような注目度の高いホラー映画監督がゲームをサバイバルホラー映画として映像化するなら、ファンは喜ぶだろうと考えていたものの、その見方は甘かったと振り返っています。現在の宣伝活動については、批判を受けた作品を擁護し続ける「謝罪ツアー」のようになっていると表現し、映画を実際に見てから価値がないと判断してほしいとファンに呼びかけています。\n\n## これまでの映画・ドラマ版も原作再現で評価が分かれる\n\nゲームを原作とする映画化が大きな反発を受けたのは、今回が初めてではありません。2000年代初頭から展開されたMilla Jovovich主演の映画シリーズは、興行面では成功した一方、ゲームの設定を大きく離れた内容によってファンの評価を二分しました。全6作品を通して、ゲームには登場しないAliceを主人公に設定し、Umbrella Corporationとの戦いを描いています。\n\n同シリーズでは、ゲーム側の要素を取り入れようとした作品もありました。たとえばResident Evil 2では、Aliceたちを追跡する敵としてNemesisが登場しています。ただし、シリーズ全体の物語はゲームの正史をそのまま映画化したものではなく、独自の主人公と展開を軸にしていました。最終作は2016年に公開されています。\n\nその後も映画シリーズの再始動が試みられ、2021年のResident Evil: Welcome to Raccoon Cityでは、ゲーム第1作と第2作の物語を1本にまとめる方針が採られました。しかし、興行成績は振るわず、批評面でも反応は低調だったとされています。\n\nNetflixも2022年に同シリーズのドラマ化に挑戦しましたが、番組は1シーズンで打ち切られました。この作品についても、ゲームの設定から離れていることや、象徴的なモンスターより家族間のドラマに重点を置いたことがファンから批判されています。過去の映像化作品がそれぞれ異なる形で原作ファンの不満を招いてきただけに、今回の映画が独自主人公と新たな物語を選んだことは、公開前から大きな注目点になっています。