『Tomb Raider』シリーズ、歴代ベストレベル10選に新作の再構築版も登場
2026年09月13日 | #ゲーム紹介 | Polygon
シリーズ初期から現代のリブート作品までを振り返り、印象に残るレベルを10本選ぶ企画が公開されました。なかでも注目されるのは、発売を控えるTomb Raider: Legacy of Atlantisが、初代作の危険な部屋を単なる即死トラップから本格的な探索パズルへ作り替えている点です。原文筆者は、時代や作品が変わっても、謎解き、戦闘、時間制限のある脱出、そして初見では失敗しやすいジャンプがシリーズのレベル設計を形作ってきたと紹介しています。
初期3作品を象徴する危険なステージ
10位に選ばれたのは、1996年のTomb Raiderに登場するSt. Francis’ Follyです。ペルーの山岳地帯や洞窟を抜けた先で、ララは4柱の神々を祀る6階建ての聖域に挑みます。内部にはAtlas、Damocles、Neptune、Thorと名付けられた4つの扉があり、それぞれ異なる危険が待ち受けています。転がってくる岩、天井から吊り下げられた剣、巨大なハンマー、水中での探索という構成で、ジャンプに失敗すれば命を落としかねません。さらに、ライバルのトレジャーハンターであるPierreも周囲を徘徊しており、4つの区画を攻略して脱出するまで気を抜けないステージです。原文筆者は、チュートリアルや説明が中心だった序盤を終え、本作らしい遊びが初めて前面に出るレベルだと位置付けています。
9位は、1997年のTomb Raider 2からThe Great Wallです。前作の終盤から一転して難度が跳ね上がり、プレイヤーに新たな厳しさを最初から突きつけます。トラや毒を持つクモを避けながら進んだ先には、消える足場やトゲの壁など、過剰ともいえる仕掛けが連続。さらに、成長したティラノサウルスが待つ穴へと落とされ、場合によっては2体目とも対峙することになります。チュートリアルを用意せず、最初のステージからプレイヤー自身の技量を引き上げようとする設計が、このレベルの強い印象につながっています。
同じくTomb Raider 2のVenice and Bartoli’s Hideoutは8位です。前半では、運河に停泊するゴンドラをスピードボートで次々となぎ倒しながら進みます。ボートを使った大胆な突破を終えると、舞台は敵Bartoliの隠れ家へ移り、沈んだ地下室、不気味な図書館、3つのシャンデリアがある広間を探索することになります。天井から吊られたシャンデリアを渡る場面など、建物そのものを移動の道具にする構成も特徴です。最後は隠れ家を爆破する展開に至る可能性があり、原文筆者は、派手なボートの場面をさらに上回る結末として紹介しています。
現実の施設と古代遺跡を行き来する中期作品
7位のArea 51は、1998年のTomb Raider 3でララが架空のエリア51を訪れるステージです。前2作で寺院、難破船、ジャングルの遺跡を巡ってきたシリーズが、ここではレーザー式の警報装置や武装した警備員がいる施設を舞台にします。しかし、進んだ先で待っているのは実際の宇宙人解剖室であり、さらに外観よりも内部が広いように見えるUFOにも乗り込むことになります。実在するエリア51を思わせる記号を盛り込みつつ、古代の遺物と宇宙人の陰謀を同じステージに詰め込んだ点が大きな特徴です。原文筆者によると、このレベルへの評価は1998年から分かれており、シリーズ屈指の名場面と見るプレイヤーがいる一方、作品全体の雰囲気から急に外れすぎているとして受け入れられない人もいるとのことです。それでも、忘れにくいステージであることに変わりはないとしています。
6位は、1999年のTomb Raider: The Last Revelationに登場するTemple of Karnakです。ここでは、ララが初めてロープをつかんで振り子のように移動するアクションを習得します。後のシリーズで重要な仕組みとなるロープ移動が、4作目になって初めて登場したことも印象的なポイントです。レベルはTemple、Great Hypostyle Hall、Sacred Lakeの3か所を巡るループ構造になっており、各地に散らばるカノプス壺を探した後、同じ場所をもう一度回って謎を解く流れです。砂地では毒を持つ黒いサソリも徘徊しており、単純な収集だけでは終わりません。壺を揃えてパズルを解くと、ララは以後のゲームで水上を歩ける能力を得ます。原文筆者は、報酬として魅力的である一方、見落としを探して同じ3エリアを何時間も巡ることになるレベルだと説明しています。
5位には、2006年のTomb Raider: LegendからTokyoが選ばれています。古代遺跡ではなく、現代の東京の高層ビル群がそのままアスレチックの舞台になります。ララは崩れかけた石壁の足場を探す代わりに、店舗の看板やビルの外壁をよじ登って進みます。後半ではバイクで屋上を駆け抜け、ある建物から飛び出して別のビルの窓を突き破る場面も登場します。原文筆者は、この突入シーンをシリーズ全体でも特に印象的な瞬間のひとつとして紹介しています。
ララ自身の物語が中心になるステージ
4位は、2008年のTomb Raider: Underworldに登場するCroft Manorです。Legend、Anniversary、Underworldで構成される三部作の最後にあたる作品で、ララは幼少期から暮らしてきた屋敷へ戻り、床下に隠された礼拝堂と父親の秘密の書斎を探します。ところが、発見を落ち着いて確かめる時間は与えられません。ララのドッペルゲンガーが屋敷へ侵入し、仲間を殺害して重要な遺物を奪い、ララが中に残ったまま邸宅全体へ火を放ちます。墓や遺跡にある新たな仕掛けを試す従来のレベルとは異なり、個人的な因縁と喪失を軸に展開する点が評価されています。
3位は、2013年のリブート作Tomb RaiderにおけるMountain Temple and Shipwreck Beachです。まだ武器も弓も持たない、より未熟で脆弱なララが、捕らわれて逆さ吊りにされた状態から脱出するところから始まります。使えるのは、近くで燃える炎と、逃げようとする勢い、そして生き残ろうとする意志だけです。自らに火を移して拘束を焼き切った後も、崩れ落ちる足場、オオカミの襲撃、遺体で満たされた洞窟の突破が続きます。救出された後の安全な脱出ではなく、自分自身の救出を生き延びることが最初の試練になっている点が、このレベルの核です。
広大なハブエリアとシリーズの次なる展開
2位は、2015年のRise of the Tomb Raiderに登場するGeothermal Valley and Soviet Installationです。広大なGeothermal Valleyと、敵対勢力に再利用された旧研究施設Soviet Installationは、壊れた木製の橋でつながっています。ゲームはこの橋を3回にわたって往復させ、その途中でHouse of the AfflictedやPit of Judgmentといったチャレンジトゥームを攻略させます。トゥームをクリアするたび、谷に暮らすRemnantの村の薬草師へ報告し、金貨を受け取る仕組みも用意されています。谷には小屋や見張り塔を拠点にする生存者たちが暮らし、野生動物も歩き回っています。炎の矢でニワトリを空中から撃ち落とす行為が、実績の条件として組み込まれている点も、このレベルを象徴する要素です。
最後に紹介されるのが、Shadow of the Tomb RaiderのPaititiです。シリーズ最大規模のハブエリアとして設計され、マヤ文明とインカ文明が大陸を隔てずに並行して発展した架空の世界を想定しています。住民は基本的に固有の言語を話し、メインストーリーの裏では物々交換を中心とした経済が動いています。都市はジャングルの山腹に沿って複数の層へ広がり、従来の作品に多かった細い通路とは異なる探索体験を作り出しています。道を外れると、低い階層を巡回する敵対的なカルト集団や、運河をララにとって危険な場所へ変える鉄砲水にも遭遇します。かわいらしい動物に触れられる一方で、広さと危険の両方を持つエリアです。
記事の冒頭では、Tomb Raider: Legacy of Atlantisが初代作のSword of Damoclesの部屋を再構築することにも触れられています。従来は入った瞬間に死につながるような罠だった部屋が、新たな版では移動と判断を求めるパズルへ変わるとのことです。原文筆者は、今後公開されるゲームプレイでも、シャンデリア、ロープ移動、あるいは思い切った構成として2体目のティラノサウルスが登場することを期待しています。