『Diablo 5』2029年春発売予定でシリーズの新時代へ
2026年09月14日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
シリーズ30周年の節目に発表された『Diablo 5』は、シリーズで初めて「悪魔の勝利後」を正面から描く作品となります。Blizzard Entertainmentは、Diabloがすでに世界を支配している状態から物語を始めると説明しており、従来作とは異なるサンクチュアリの姿や、変化し続けるフィールドが大きな注目点です。発売時期は2029年春を予定していますが、対応プラットフォームはまだ明らかにされていません。
Diabloが勝利した世界から始まる物語
本作の舞台は、これまでのシリーズと同じく人間界サンクチュアリです。ただし、今回は世界の終末を防ぐために戦うのではありません。人類はすでに敗北し、Diabloが勝利を収め、恐怖による支配を広げている世界へプレイヤーが足を踏み入れることになります。Blizzardによれば、物語の開始時点でサンクチュアリはすでに破滅のさなかにあり、過去作で阻止しようとしていた出来事が現実になった状態です。
Diabloは、これまでのように終盤で登場するボスとして扱われるのではなく、ゲーム開始時から世界そのものを変えていく存在になります。物語ディレクターのJennifer Brandes Hepler氏は、Diabloを復活させると決めた段階で、単なる最後の敵にはできないと考えたと説明しています。Diabloの支配が地形や人々、勢力のあり方にまで影響を及ぼし、プレイヤーはその結果として生まれた世界を進むことになります。
サンクチュアリは荒廃していますが、完全に戦う価値を失った場所として描かれるわけではありません。シニアアートディレクターのJohn Mueller氏は、本作で「闇をさらに突き詰める」方針を示しています。一方でHepler氏は、崩壊した世界であっても守るべきものが残されているサンクチュアリを目指していると説明しており、絶望だけではない物語になることを示唆しています。
プレイヤーが操作するのは、Heir to Westmarchと呼ばれる人物です。大陸Westmarchは現在、Diabloにとって「地獄の前哨基地」と呼べる状態になっており、ほぼ完全に制圧されています。生き残った人間の多くは堕落するか、カルトの信者へと変えられました。Diabloに抵抗する者は魂の檻に閉じ込められるか、Terror realmへ引きずり込まれています。
物語は、このTerror realmから始まります。プレイヤーはそこでも生存できることを知り、さらにBlizzardが現時点では詳細を伏せている特別な力についても手がかりを得ることになります。また、主人公とDiabloの間には通常とは異なる結び付きが存在します。この関係によってDiabloを理解し、その正面に立つための立場を得られる一方、Diabloから干渉を受けやすい弱点にもなるとのことです。
帰還するたびに姿を変えるサンクチュアリ
本作では、フィールドそのものが固定された舞台ではなく、再訪するたびに変化する仕組みが導入されます。Blizzardの説明によると、モンスター、興味地点、地形などが手続き的に変化するため、同じ場所へ戻っても毎回同じ状況になるとは限りません。Diabloの支配が世界を変質させていることを、ゲームプレイでも表現する狙いです。
生存を支える仕組みも、過去作の拠点づくりとは異なります。プレイヤーは要塞や町を制圧することだけを目指すのではなく、協力者たちを集めたキャラバンを発展させていきます。キャラバンには商人や仲間が加わり、それぞれがDiabloの支配下にあるサンクチュアリを生き抜いてきた過去、背負っている事情、受けた傷を持っています。
現時点で紹介されている仲間には、Sightless Eyeの元シスターと、取り残されたTreasure Goblinが含まれます。単なる機能的なNPCではなく、各キャラクターに固有の物語が用意される予定です。キャラバンを成長させることが、物資の確保だけでなく、世界に残された人々との関係や生存の基盤にもつながる構成になるとみられます。
装備については、長時間のプレイで追い求める価値を感じられる、分かりやすく記憶に残るアイテムを目指しているとBlizzardは説明しています。装備のステータス要素は引き続き登場し、深いクラフトシステムも用意されます。クラフトはDiablo 4: Lord of Hatredの方針から影響を受けるほか、Diablo 2のルーンとルーンワードからも着想を得ているとのことです。
3つのクラスが明らかに
発表時点で、2つの復帰クラスと、本作で初登場する新クラスが公開されています。
デーモンハンター(Demon Hunter)は、Diablo 3から登場している遠距離クラスです。2丁のクロスボウを扱い、影の力を利用して敵を排除します。遠距離から攻撃を続ける戦い方と、闇を利用した能力が特徴として紹介されています。
モンク(Monk)も過去作から復帰するクラスです。拳を使った近接攻撃を得意とする俊敏な戦士で、聖なる力によって敵を打ち倒します。素早い格闘と聖属性の力を組み合わせるクラスとして位置付けられています。
新クラスのPlague Knightは、「歩く死そのもの」と表現される存在です。戦場に病気や疫病を広げ、敵を継続的に蝕む戦い方を取ります。具体的なスキル構成や他クラスとの違いはまだ詳しく明かされていませんが、従来のクラスにはない疫病を軸とした役割を担うことになります。
発売時期と今後の開発
発売時期は2029年春に設定されています。ただし、これは数年先の予定であり、対応機種は現段階で未発表です。PC向けに展開される可能性は高いと考えられますが、これは公式に確定した情報ではありません。シリーズの過去の展開からXboxとPlayStationへの対応も予想されているほか、Diablo 4が2026年9月にSwitch 2向けラインナップへ加わったことから、Switch 2への展開を期待できる可能性も示されています。いずれも現時点では推測にとどまります。
開発はまだ初期段階にあり、今回の発表は完成したゲームの全容を示すものではありません。Blizzardは、今回の公開をプレイヤーとの継続的な対話の始まりと位置付けています。2027年からは、機能、開発の進捗、そのほかの情報を含む定期的なアップデートを実施する予定です。
Blizzardは公式発表で、開発初期からプレイヤーをプロセスに招くことで、何が期待されているのかを理解し、その意見を今後の判断に反映できるとしています。そのうえで、シリーズで愛されてきた要素を尊重しながら、まったく新しい方向へ進むDiabloを作りたいとの考えを示しました。今後は、変化するフィールド、キャラバン、装備システム、新クラスの詳細が、開発の進展に合わせて明らかになっていくことになります。