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『Stellar Blade』ディレクターがベヨネッタ新作への参加を熱望 PlatinumGames社長も協業に前向き

2026年09月21日 | DualShockers

『Stellar Blade』ディレクターがベヨネッタ新作への参加を熱望 PlatinumGames社長も協業に前向き

『Stellar Blade』のディレクターでShift UpのCEOでもあるキム・ヒョンテ氏が、ベヨネッタの新作開発に参加したいという長年の夢を明かしました。東京ゲームショウで行われたPlatinumGamesの稲葉敦志CEOとの対談では、両社による将来的なコラボレーションの可能性にも話が及び、単なるファン同士の交流にとどまらない展開が注目されています。

キム氏が語ったベヨネッタへの強い思い

キム氏は、ベヨネッタを自身の歴代ゲームベスト3に入る作品だと説明し、彼女の存在がなければ本作の主人公イブを生み出せなかったと語っています。イブのキャラクターデザインや雰囲気が、イギリス英語を話す魔女ベヨネッタから直接的な影響を受けていることは、これまでも指摘されてきました。今回の対談では、キム氏自身がその影響を隠すことなく、シリーズへの敬意を改めて示した形です。

キム氏は、PlatinumGamesが独自のゲームメカニクスと世界設定を組み合わせている点を高く評価しています。特に、時間を一時的に遅くする「ウィッチタイム」のようなギミックや、戦闘の局面に合わせて周囲の環境が継ぎ目なく変化していく演出に触れ、「最後まで緊張感を保ち続ける、生き生きとしたゲームだった」といった趣旨で称賛しました。

さらに、ベヨネッタを自身の人生における「贈り物」と表現し、シリーズが長く続くことを願っているとも話しています。冗談を交えながら、ベヨネッタ10まで作ってほしいという希望も口にしており、単にデザイン面の参考にしただけではなく、作品そのものへの強い愛着を持っていることがうかがえます。

「机を用意してくれれば毎日通う」と参加をアピール

新たなベヨネッタ作品への関わりについて尋ねられたキム氏は、PlatinumGamesが自分のための机を用意してくれるなら毎日通う、と冗談めかして参加を申し出ました。この発言にはShift UpのCBOが厳しい視線を向けたとされていますが、稲葉氏はキム氏の貢献が有益になる可能性を認めています。

稲葉氏は、こうした協業は非常に面白いものになりそうだとしたうえで、両社が何らかの企画を設計し、クロスコラボレーションのような形にするのもよいのではないかと話しました。現時点でベヨネッタ新作の開発参加や具体的な共同プロジェクトが決まったわけではありませんが、PlatinumGames側からも交流を発展させる意欲が示されています。

ベヨネッタ衣装をめぐる両社の評価

両社の関係を象徴する要素として、11月にNintendo Switch 2で発売されるStellar Blade: Complete Editionには、ベヨネッタをモチーフにした衣装が収録されます。キム氏にとっては自身の創作の原点ともいえるキャラクターを、本作の世界に取り入れた形です。

稲葉氏は、その衣装について、ベヨネッタらしさと本作らしさのバランスが完璧だと評価しました。両方の要素を成立させるのは簡単ではないため、最初は不安もあったものの、実物を見た瞬間にはコラボレーションが実現してよかったと感じたとのことです。PlatinumGamesのトップが公式に好意的な反応を示したことで、衣装の再現度だけでなく、両社の相互理解も伝わる結果となりました。

インタビュアーが、今回が2人にとって初対面であるにもかかわらず親密に見えると指摘すると、キム氏と稲葉氏は、今後さらにコミュニケーションを深め、新たな取り組みを検討する可能性を否定しませんでした。両社がアクションゲームという広い分野で活動していることも、協力を進めるうえで共通点になるとしています。稲葉氏はここでもベヨネッタ10まで作り続けるには2人とも努力が必要だと冗談を言い、会場の笑いを誘いました。

ベヨネッタが与えたアクションゲームへの影響

ベヨネッタは、眼鏡をかけた魔女という印象的なキャラクター性に加え、魔法「ウィケッドウィーブ」で悪魔の獣を呼び出し、天使や巨大な神聖存在と戦うスタイルで知られています。魔法の発動時には髪が攻撃の一部となり、その代わりに衣装が崩れて裸身に見える演出も採用されました。

この表現は、発売当初から女性の身体を過度に性的な対象として扱うものだという批判を受け、性差別的なステレオタイプだと問題視する声もありました。一方で、従来のゲームキャラクターとは異なる大胆なデザインとして支持するファンも多く、挑発的な外見だけでなく、ベヨネッタ自身の意思や魅力が評価されていきました。作中で頻繁に皮肉を口にする悪魔的な性格も、彼女を機知に富んだユーモラスな主人公として印象づけています。

ゲームプレイの面では、PlatinumGamesが確立した高速なハック・アンド・スラッシュの戦闘システムが、多くの後続作品に影響を与えました。NieR: AutomataやAstral Chainも、その影響を受けた作品として挙げられています。本作もまた、ベヨネッタを思わせる魅惑的な主人公像と流動的な戦闘を組み合わせ、精神的な後継作ともいえる体験を目指した作品です。

今回の対談では、キム氏がベヨネッタから受けた影響を率直に語っただけでなく、稲葉氏もその影響を踏まえた表現を肯定的に受け止めました。具体的な新作や共同開発の発表はないものの、両社が互いの作品を評価し、将来の協力に前向きな姿勢を見せたことが今回のニュースの核心です。