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『Marvel’s Wolverine』ローガンとセイバートゥースの身長差に込めた感情表現

2026年09月23日 | #ゲーム紹介 | IGN

『Marvel’s Wolverine』ローガンとセイバートゥースの身長差に込めた感情表現

ローガンをセイバートゥースより大幅に低く描いたのは、原作の身長差を再現するだけでなく、2人の関係を怒りだけでは語れないものとして描くためでした。『Marvel’s Wolverine』のナラティブディレクター、ウォルト・ウィリアムズ氏は、ローガンとセイバートゥースを「暗い鏡」のような存在と捉え、それぞれが抱える喪失感や渇望、優しさを物語に反映させたと説明しています。

怒りの奥にある喪失感を描く

ウィリアムズ氏は、ジャーナリストのジーン・パーク氏が出演するポッドキャスト番組「Low Power Mode」で、2人の関係を掘り下げた理由を語りました。同氏によると、怒りや激しい憤りは、それ自体が人物のすべてではありません。何かを失った、あるいは失うと感じたことへの反応として生まれ、本人の中にある欠落を埋めようとする感情でもあります。

そのため、ローガンとセイバートゥースの対立を、単に「互いに敵対する男性的な強者同士」として描くのでは、制作側が伝えたいローガンの感情の深さを表現できなかったといいます。典型的なライバル関係をなぞるのではなく、2人の怒りがどこから生まれるのかを示すことが、物語の狙いの1つでした。

ウィリアムズ氏はセイバートゥースをローガンの「暗い鏡」と表現しています。ローガンが何かを求める気持ちを抱きながら恐れを感じ、距離を取るのに対し、セイバートゥースも同じように渇望や喪失を感じます。ただし、セイバートゥースはその痛みを外へ向け、相手を傷つけることで表現する――という違いがあるとのことです。ローガンだけでなく、敵対する側にも深い感情を持たせることで、2人の関係を単純な善悪や力比べにとどめない考えが示されています。

原作の身長差をモデルにも反映

こうした人物描写は、2人の体格差にも表れています。ウィリアムズ氏はキャラクターチームの仕事を評価し、ローガンの身長について「約5フィート(約152cm)にするべきだ」と早い段階から考えていたと振り返りました。原作コミックでの身長は、セイバートゥースが6フィート6インチ(約198cm)、ローガンが5フィート3インチ(約160cm)です。本作では、この大きな差がゲーム内のモデルにも反映されています。

ローガンを演じるリアム・マッキンタイア氏は、現実には身長6フィート1インチ(約185cm)です。ゲーム内でのローガンの体格は、演者本人の身長をそのままモデルにするのではなく、キャラクターの設定に沿って表現されています。記事では、開発者がゲーム内の視線の高さを調整したとも伝えていますが、具体的な調整方法については明らかにされていません。

セイバートゥース役の演技も評価

ウィリアムズ氏は、セイバートゥースの声とモーションキャプチャーを担当したブレット・ギプソン氏についても言及しました。撮影現場で強い存在感を示し、同氏がこれまで見た中でもお気に入りのセイバートゥース像を作り上げたと高く評価しています。キャラクターの感情を深く描く方針は、設定やモデルの差だけでなく、演技による人物表現にも及んでいるようです。

本作はPS5向けに発売中です。今回の発言では、ローガンとセイバートゥースの身長差が原作に忠実であることに加え、その対比を感情面の描写と結びつける制作意図が語られました。