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『GTA』の指名手配システムは、犯罪の結果を星の数で段階的に示します

2026年10月06日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『GTA』の指名手配システムは、犯罪の結果を星の数で段階的に示します

『GTA』の指名手配システムは、プレイヤーの自由を保ちながら、犯罪に具体的な結果を与える仕組みです。シリーズを長年遊んできた筆者は、ルールを試す面白さが、作品の魅力を支える優れた設計の1つだと見ています。

行動の結果が星の数で見える

ゲームでは、プレイヤーが自由に行動できる感覚と、守るべきルールをどう両立させるかが難しい課題です。ある行動を禁止するのではなく、試すことはできるものの、危険が伴うように設計する方法があります。たとえばThe Blood of Dawnwalkerでは、序盤から結末へ進める一方で、手痛い反撃を受けることになります。開発者にとっては、ゲーム内に法のような仕組みを設ける考え方です。

シリーズ初期からある指名手配システムは、そうした考え方を目に見える形にしています。歩行者を車ではねれば、地元の警察に犯罪者として扱われます。星1つなら、のんびりした警官を振り切ればよく、軽い違反では警官もいずれ追跡を諦めます。星3つになると、より攻撃的な警官隊から逃げなければなりません。星5つまで上がれば、命の危険を感じる状況になります。

ルールを試すこと自体が遊びになる

筆者にとって、このシステムはチートコードと並ぶ『GTA』の大きな魅力です。どこまで警察に追われずにいられるのか、きれいな運転で星1つをどれだけ早く消せるのか、撃たれる前に星5つまで騒ぎを大きくできるのか。こうした試みそのものが遊びになります。

車を横からぶつけると手配の星が点灯するように、ゲーム内の行動と結果のつながりが目の前で分かります。ふだんは意識しにくいゲームの内部の仕組みを、少しのぞけるような感覚です。『GTA』は、ゲームのルールを試し、何ができて何ができないのかを確かめる場でもあります。

子どもの頃に学んだ権威との距離

筆者はPS2全盛期に学生時代を過ごし、学校でも権威との距離を試していたと振り返ります。先生にどこまで逆らえば居残りになるのか、どんな悪ふざけなら見つからずに済むのか。友人が度を越して深刻な問題になったこともあり、ルールを曲げれば相応の結果があると、クラス全体が学んだそうです。

筆者にとって『GTA』は、その感覚をゲームの中へ広げた作品でした。ゲームを遊ぶことは、権威との向き合い方を試し、行き過ぎない範囲で反抗する方法を学ぶことでもあります。作品の中では凶悪犯罪が力の幻想として描かれますが、筆者が受け取ったのは暴力についての教訓ではありません。権力に立ち向かい、現状に慎重な形で逆らうことでした。

GTA 6で、かつての感覚を取り戻せるか

6つ星制の指名手配システムを備えるGTA 6が、2001年のGTA 3と同じ影響を筆者に与えるかは分かりません。筆者は年齢を重ね、子どもの頃に限界を試すきっかけとなった教訓も身につけました。それでも、新たなシステムに触れることで、自分が権威に異議を唱えるのを恐れる従順な人になったのか、それとも5つ星の反骨心が残っているのか、確かめられると考えています。答えは11月になれば見えてきそうです。