小島秀夫が『P.T.』のWindows向けファン移植を紹介する記事をリポスト
小島秀夫氏が、Windowsでネイティブ動作する『P.T.』のファン移植を取り上げたGameRantの記事をXでリポストしました。開発者のLoreanXavier氏によると、移植版は記事執筆時点で約97%完成しています。2015年にPlayStation Storeから削除されたデモをPCで遊べるようにする試みに、小島氏も気づいたとして注目されています。
オリジナルの内容を保ったWindows向け移植
LoreanXavier氏は、移植版はエミュレーターでも、一から作り直した作品でもないと説明しています。PS4版の実行ファイルをリバースエンジニアリングし、ゲームのオリジナル素材とC++、Vulkanを使って、Windows向けの専用プログラムとして動作させる計画です。
開発者によれば、家やオリジナルの内容に加え、Luaスクリプト、ループ、イベント、進行要素、エンディングの謎解きも再現されています。音声認識を使うパートも含まれます。PC向けの描画処理は実装済みで、残るグラフィック上の差は別途調整中です。任意で画質を高める設定も用意されますが、基本となるゲーム内容は変わらないとしています。
移植版の映像はYouTubeで公開されています。ファンからは、今後の公開後に著作権の申し立てで遊べなくなる事態に備え、コードをオープンソース化してほしいという声も上がっています。
小島氏の反応に開発者も驚き
小島氏がリポストしたのは、移植計画を紹介するGameRantの記事です。記事はこの反応を、小島氏が移植版の存在を知っており、その実現を容認しているようにも見えるものと受け止めています。ただし、小島氏が移植版への支持を明言したわけではありません。
LoreanXavier氏はXで、小島氏に自分の取り組みを見てもらえたことに「言葉が出ません」と反応し、時間と情熱を注いできた作業が認められた喜びを伝えました。
配信停止となったデモの経緯
『P.T.』は2014年8月に公開された短編デモで、名称は「プレイアブル・ティーザー」の略です。小島氏が手がけ、ノーマン・リーダス氏が出演する予定だった新作Silent Hillのティーザーとして制作されました。しかし、小島氏とコナミの関係悪化を受けて企画は中止となり、デモも2015年にPlayStation Storeから削除されました。IGNの記事は、本作をこれまでに作られた中でも屈指の恐ろしいゲームの1つと評しています。
小島氏の次のホラーゲームODは現在も開発中で、ハンター・シェイファー氏とソフィア・リリス氏が出演します。一部のファンはODと『P.T.』のつながりを推測していますが、記事ではその関係は確認されていません。