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『Magic: The Gathering』がHasbro全体の営業利益の約9割を占める、2026年第3四半期に売上6億ドル超え

2026年10月21日 | #売上・ランキング | Polygon

『Magic: The Gathering』がHasbro全体の営業利益の約9割を占める、2026年第3四半期に売上6億ドル超え

Hasbroの2026年第3四半期決算で、『Magic: The Gathering』の四半期売上が初めて6億ドルを超えました。『Magic』とDungeons & Dragonsを手がけるWizards of the Coastは、Hasbroの四半期営業利益のおよそ9割を占めています。

前年比31%増、牽引したのは直近2セット

決算報告によると、Wizards of the Coastの売上は前年から31%増加しました。伸びを支えたのは、直近の2セットである『The Hobbit』と『Reality Fracture』です。報告では、『The Hobbit』はカードプールが小さいにもかかわらず、『Magic』の歴代セットで4番目に売れたセットだとされています。

Polygonは、Hasbroが四半期決算を出すたびに『Magic』が稼ぎ頭として存在感を示していると指摘しています。今回の決算についても、Hasbroが社名を「Magic: The Gathering, Inc.」に変え、ほかの事業を手放してもおかしくないほどだと評しています。

オーガナイズドプレイは2024年通年比で40%増とされる

決算説明会では、2026年の最初の9カ月間のオーガナイズドプレイの参加者数が、2024年通年と比べて40%増えたとも説明されました。Hasbroは、オーガナイズドプレイが成長しているとしています。

ただ、これは普段のプレイヤーの実感とは食い違うと、Polygonは述べています。ここ数年、多くのプレイヤーが不満を挙げてきたからです。

  • 新セットの発売ペースが速く、Standardなどのフォーマットに追いつきにくい
  • Wizards側の賞品サポートが乏しく、Regional Championship Qualifiers(RCQ)などのイベントで参加者が減っている

一方で、『Riftbound』のような新しいゲームは、手厚い賞品サポートを理由に多くのプレイヤーを集めているといいます。

数字の背景にある「オーガナイズドプレイ」の定義

ファンの間では、この数字の背景として次の点が早くから指摘されています。公式アプリのCompanionで運営されるイベントは、すべて「オーガナイズドプレイ」に数えられるというものです。

地域のゲームストアは、毎週のCommander戦の運営にもCompanionを使っています。Commanderは『Magic』で最も人気のある遊び方と見られますが、カジュアル寄りの性格が強い形式です。そのためPolygonは、オーガナイズドプレイが盛況でも、競技面の『Magic』が好調とは限らないと整理しています。

今後の課題は販売重視の方針と従来のファン層の両立

Polygonは、『Magic』の今後最大の課題を、Hasbroの販売優先の方針と従来のファン層をどう両立させるかだとしています。Commanderや、認めにくい面もあるUniverses Beyondとのコラボレーションによって、遊び始める人は増えているといいます。

その一方で、競技志向のプレイヤーの間では、長年支えてきた人たちのためのゲームではなくなりつつあるという疎外感が強まっています。Wizards of the CoastがHasbroにとって頼みの綱になっている以上、方針がすぐに変わる可能性は低いと、Polygonは見ています。