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Polygon筆者、『Magic: The Gathering』の「Reality Fracture」が発売からわずか6週間で「Star Trek」に入れ替わることを惜しむ

2026年10月23日 | #その他 | Polygon

Polygon筆者、『Magic: The Gathering』の「Reality Fracture」が発売からわずか6週間で「Star Trek」に入れ替わることを惜しむ

海外メディアPolygonの筆者が、『Magic: The Gathering』の2026年のセットでも特に評価の高い「Reality Fracture」について、わずか6週間で次のUniverses Beyondセット「Star Trek」に主役の座を譲ることを惜しむ意見を述べています。新セットの発売間隔が短くなり、セットが話題の中心にいられる期間が短くなっていることへの不満が背景にあります。

筆者が高く評価する「Reality Fracture」

筆者は、「Reality Fracture」を2026年に登場したセットの中でも屈指の出来だと評価しています。長く続いたストーリーに区切りをつけ、象徴的なキャラクターであるジェイス・ベレレンの死を描いた点にも触れていますが、この結末が満足のいくものだったかについては微妙だとしています。リミテッド(ドラフトやシールド)に限れば、今年最高のセットだというのが筆者の見立てです。

「Reality Fracture」は10月2日に発売され、プレリリースは9月25日に始まりました。2026年に発売される7つのセットのうち6つ目にあたります(「Mystery Booster Commander Edition」を含めると8つ目)。筆者は、フレーバーやストーリーを面白いゲームの仕組みに落とし込めている点を成功要因に挙げています。特に目立つのが、「Empower Jace」というメカニズムで生み出されるジェイスのプレインズウォーカー・トークンです。これは全色で使え、リミテッドに大きな影響を与えます。

ほかにも、ジェイスが歪んだEchoverseに作った軍事色の強い5つの学院「Hexhaven」が、それぞれ楽しいビルドアラウンドのアーキタイプになっていると筆者は述べています。さらに5つの2色の組み合わせもあります。支援の厚さには差があるものの、いずれもドラフトやシールドで良いデッキの土台になり得るそうです。バランスが良く強力なカードがそろっているため、あらゆるレベルのプレイヤーが意欲的に遊んでいると筆者は見ています。

過去のセットと比べた「Star Trek」への見方

「Star Trek」は11月13日に発売され、プレリリースは11月6日に始まります。販売期間は12週間で、「Reality Fracture」の2倍です。カードプールが全体公開される前なので出来は判断できないとしつつ、筆者は2026年のセットの実績は芳しくないと振り返っています。

筆者の評価によると、「Lorwyn Eclipsed」はリミテッドとして面白かったものの、部族(タイプ)を軸にした仕組みが足かせになりました。「Teenage Mutant Ninja Turtles」は見た目が嫌われ、ゲームプレイ自体はそれほど悪くなかったものの、時間をかけて遊ぶほど面白いと感じた人は少なかったとのことです。「Secrets of Strixhaven」は良くても平均的で、デッキが超攻撃的なボロス(白赤)やオルゾフ(白黒)と、5色のコントロール「スープ」に偏りました。「Marvel Super Heroes」は遊んで楽しいものの、Marvelのファンでなければ魅力が伝わりにくいといいます。「The Hobbit」はその逆で、フレーバーは見事な成功だった一方、近年でも最悪級のリミテッド体験だったとしています。

その中で「Reality Fracture」は、良いフレーバー、作品世界に関わるストーリー、優れたゲームプレイがそろった貴重なセットだったと筆者は述べています。次に来る「Star Trek」は、Universes Beyondの歴史の中でも特に意見が分かれるセットになりそうだというのが筆者の見方です。Universes Beyondへの批判には、従来の『Magic』らしい世界観や絵柄とあまりに違うというものがあります。『Magic』の歴史を軸にした「Reality Fracture」の直後に、実在の俳優がアートに登場するSFセットが来ることで、その批判がより現実味を帯びるだろうと筆者は予想しています。

Magic Arenaでは延長滞在、店舗イベントは切り替え

多くの地元ゲームショップ(LGS)は「Reality Fracture」のリミテッドイベントを終了し、Magic Arenaでも通常は同様の入れ替えが行われます。ただし今回は例外です。Wizards of the Coastは、「Star Trek」発売後も「Reality Fracture」をArenaに少なくとも「Premier Draft」イベントとして残すと発表しました。重なる期間がどれくらいになるかは不明です。筆者は、Arenaのチームがプレイヤーの声を聞いているようで、評価の高いフォーマットは今後長く残る可能性があると受け止めています。

一方、これはデジタル版に限った話です。公式イベントと店舗イベントの大半は、「Star Trek」の発売と同時に新セットへ切り替わります。

ローゼウォーターの発言と「Magic疲れ」

筆者は、ゲームの統括デザイナーであるマーク・ローズウォーターが否定的でも、『Magic』疲れは現実にあると主張しています。ローズウォーターは自身のBlogatogで、Wizards of the Coastの調査によれば、新しく出たカードをすべて追う必要を感じているプレイヤーは「ごく少数」だと書いたそうです。一方で、Making Magicのコラムでは、参入のハードルを下げるためと、「既存のプレイヤーでさえ追いきれなくなっている」ことを理由に、毎年出す新カードの数を抑える方針を述べたと筆者は指摘します。

18年の間に状況が変わったのは当然で、以前の発言を理由にローズウォーターを責める必要はないと筆者は述べています。それでも、カードの発売数の多さ、Universes Beyondの広がり、Wizardsの判断に疎外感を抱くプレイヤーが一定数いることを踏まえると、「Reality Fracture」が長くゲームの中心にならないのは残念だというのが筆者の結論です。

筆者は最後に、「Star Trek」が来てベネディクト・カンバーバッチを1巡目で選ばざるを得なくなる前に、対面で「Reality Fracture」のリミテッドをもっと遊びたかったと書き、「Live long and prosper」と結んでいます。