『ファイナルファンタジーXIV』東京ファンフェスで新拡張「Evercold」の発売日延期や新ジョブ「Zephyr」などが判明
2026年11月06日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
『ファイナルファンタジーXIV』の東京ファンフェスティバルが開催され、新拡張「Evercold」に関する多数の情報が公開されました。アナハイムとベルリンの開催で主な目玉はすでに明かされていたため、東京は既出情報を詳しく掘り下げる場になっています。それでも、発売日の3週間延期、2つ目の新ジョブ「Zephyr」の正体、レイド装備の大幅な見直しなど、注目すべき発表が並びました。
発売日は2027年2月23日に延期
吉田直樹氏(吉Pの愛称で知られるディレクター)は基調講演の冒頭で、「Evercold」の発売が3週間延期され、2月下旬になると発表しました。新しい発売日は2027年2月23日です。予約購入者向けのアーリーアクセスは2月19日から始まります。
理由について吉田氏は、当初の1月発売でも「ぎりぎり」間に合う状況だったものの、開発中に「いくつかの問題」が見つかったため、解決を優先して延期を決めたと説明しました。予約の受付は予定どおり、2026年11月4日から全プラットフォームで始まっています。
講演は予定時間を約30分超過しました。リハーサルの段階では4時間近くあったとのことで、発売までに「いくつか」のプロデューサーレターLIVEも予定されています。「Evercold」は、主要コンテンツの多くがシステム面から作り直される拡張です。筆者は、その規模を新生エオルゼア級の刷新に近いと評しています。
2つ目の新ジョブは物理遠隔DPSの「Zephyr」
ベルリンのファンフェスで示唆されていた2つ目の新ジョブが、「Zephyr」として正式に発表されました。ジョブのマスコットとしてVisnaが登場しています。物理遠隔DPSであることはすでに判明しており、ハンターやファルコナーのようなジョブではないかと予想されていました。
デモ映像では、プレイヤーがクロスボウを構え、「Nephele」と呼ばれる魔法のハヤブサを従えて戦います。クロスボウによる通常攻撃のほか、魔力を帯びた攻撃や、ハヤブサと連携して放つ派手なアクションも披露されました。
2日目のQ&Aでは、このハヤブサをカスタマイズできるかという質問も出ています。吉田氏によると、「ある NPC」のもとで、2色のダイを使って色を変えられるとのことです。
レイド装備の入手と強化が変わる
新しいアクティビティシステムに合わせ、装備の仕組みも変わります。日常的に遊ぶ人向けのシーズン装備に対し、レイド装備には新しい要素がいくつか加わりました。
まず、レイド攻略後は参加者全員に個別の宝箱が出る形になります。これまでのように、週1回の1つの宝箱をグループ全員で抽選する方式ではなくなります。固定パーティーなどで、全員の装備を揃えるために何度も周回する負担が大きく減る見込みです。
さらに、レイド装備の「副次的な能力値」を自分で編集でき、あらかじめ決まった配分に縛られません。装備のアイテムレベルは2回引き上げられ、最大まで上げるとマテリアの穴が解放されます。強化の手順は細かく、やや複雑に感じられたものの、レイド層にとっては前向きな変更だと筆者は見ています。
毎日のルーティンを置き換えるアクティビティレベル
「Evercold」の新しい遊びを結びつける中心が、アクティビティレベルのシステムです。ベルリンでは、従来のデイリー任務を置き換える週間ミッションが紹介されていました。東京では、これがシーズン装備の入手方法につながることが説明されています。
数あるミッションをこなすとアクティビティポイントが貯まり、アクティビティレベルが上がります。レベルに応じてギル、エモート、マウントなどの報酬に加え、「装備カテゴリー」が解放されます。解放したカテゴリーの装備(アクセサリーなど)は、各ジョブで受け取れます。カテゴリーは全ジョブで共通のため、サブのジョブが取り残される心配はありません。報酬の受け取りは、新しいキャラクターUIのダッシュボードから行います。
新たに2つのレルムシップが公開
第四の世界での旅は、「人類に残された5つの天空」にあたる5隻のレルムシップ(Fimm Himnar)が中心になります。それぞれが異なる属性を持ち、凍てついた地表では手に入らない資源を生産しています。
ベルリンでは、Visnaがいる水のレルムシップ「Naglfar」と、バルドルが現場監督を務める火のレルムシップ「Hringhorni」が紹介されていました。今回は次の2隻が詳しく紹介されています。
- 土のレルムシップ「Sessrymnir」:農業エリアと採掘エリアの様子が、ウォークスルー映像で公開されました。
- 風のレルムシップ「Skidbladnir」:愛らしい種族Kottrが暮らし、第四の世界の主要な移動手段である飛空艇を造っています。
5隻目は引き続き謎のままで、ストーリー上のネタバレを避けているためとみられます。通常の拡張には少なくとも6つの主要エリアがあるため、レルムシップ以外にどんなエリアがあるのかも不明です。筆者は、氷点下の地表が最も有力ではないかと推測しています。
アライアンスレイドは分割され、Savageモードも登場
アライアンスレイドは、『新世紀エヴァンゲリオン』とのコラボが決まっているだけでなく、システム面でも見直されます。吉田氏によると、背景にはこれまでの拡張で積み重なってきた問題があります。
その一つが、レイドごとの所要時間の差です。周回しやすいものがある一方、「Tower of Paradigm's Reach」のように非常に長いものもあり、デイリーやレベリング、装備集めに向かないと見られてきました。その結果、プレイヤーの間に偏りが生まれ、マッチングが極端に成立しにくいレイドもあります。
対策として、各レイドを2つのインスタンスに分けます。前半は最初の2体のボスと間の雑魚、後半は最後の2体のボスと間の雑魚です。前半をクリアして報酬を受け取ったあと、好きなタイミングで後半に別途マッチングでき、報酬も別に得られます。30分から1時間かかるレイドで装備を延々と周回する負担を減らす狙いです。吉田氏は、これらのレイドでロール(抽選)が不要になる可能性もほのめかし、詳細は発売が近づいてから話すと約束しました。
さらに、アライアンスレイドに初めて本格的な「Savage」モードが加わります。VariantやCriterionダンジョンの成功を受けたもので、通常の24人ではなく8人で挑みます。元のレイドから選んだ2体のボスを「零式3層」相当の難易度で連戦するボスラッシュ形式です。最初に実装されるのは、エヴァンゲリオンコラボのレイドシリーズです。
新コンテンツ「Gauntlet of Power」は忙しい人向け
「Evercold」では、まったく新しい戦闘コンテンツ「Gauntlet of Power」も登場します。アライアンスレイドのSavageに比べて気軽に挑めるボスラッシュ形式です。刷新されたUIから、ほぼどこからでも入場できます。固定のパーティーでもランダムマッチングでも参加できます。
ライトパーティー向けに最大5つの「フロア」が用意され、各フロアをクリアすると報酬が得られます。報酬の内容は、基調講演では明かされませんでした。クリアのたびに、続けるかどうかを投票で決められる点も特徴です。ほかの戦闘コンテンツにはあまりない柔軟さで、筆者は、長年あった隙間を埋める存在になりうると述べています。登場するボスは、既存の約200体から選ばれ、単調さを避ける工夫がされています。
アラガントームストーン(詩学)が廃止へ
Q&Aで吉田氏は、最も長く存在してきた通貨の一つであるアラガントームストーン「詩学」が、「Evercold」で廃止されることを明かしました。吉田氏はまだ話すべきではないと前置きしつつ、計画自体は認めています。その際の説明は次のとおりです。
「サブジョブの装備や過去の報酬と交換できるものは用意されるので、今は心配しなくて大丈夫です。ただ、詩学ではなくなります」
詩学は、ニッチな交換先のための通貨として使われてきたほか、より新しいトームストーンに交換することもできました。新生エオルゼアの時代を過ぎると使い道がほとんどなくなり、拡張を重ねるうちに記念品のようになっていたと筆者は述べています。アクティビティポイントとシーズン装備が導入されることで、「黄金のレガシー」で使われていたような他のトームストーン通貨がどうなるのかは不明です。吉田氏は、トームストーン通貨がいつまで残るのか、別の用途に変わるのかについても明言していません。
LagerthaはYsayleにそっくり
ストーリー面では、キャラクターの正体がいくつか明かされました。トレーラーでバスティオン装備を持っていたバルドルは、Hringhorniの現場監督でした。最終版のトレーラーに新たに登場した人物は、多くのファンにとって見覚えのある顔でした。
その人物はLagertha、Visnaが暮らすNaglfarの一等航海士として紹介されました。役割以上に話題になっているのが、蒼天のイシュガルドと竜詩戦争の中で命を落とした重要人物Ysayleとの強い類似です。
注意深いプレイヤーは、「黄金のレガシー」の最終メインクエストが含まれるパッチ7.56で、すでに彼女の姿が一瞬映っていたことに気づいたかもしれません。そのため、偶然の一致ではないと筆者は見ています。最も有力な説明は、LagerthaがYsayleの「映し身」だというものです。物語にどこまで関わるかは、発売後に確かめることになります。
ハウジングは敷地の増加、内装の拡張、家具の浮遊配置に対応
物議を醸すことの多いハウジングにも、「3本の柱」として改善が加わります。
1つ目は、すべての家で内装の広さを選べる「内装サイズのカスタマイズ」です。たとえば小さな家の内装を、大きな家の間取りにできます。費用として一定のギルがかかりますが、金額は未公表です。家具の設置上限も選んだ間取りに合わせて変わるため、置きたい家具が入りきらなくなる心配はありません。
2つ目は、家具の浮遊配置です。これまでは、PCでの特殊な操作による不具合を利用しなければできませんでした。新しい配置インターフェースの導入により、コンソールとPCの両方で、家具を垂直方向に自由に動かせるようになります。
3つ目は、ハウジングの敷地数の追加です。吉田氏は、小さなエリアを増やすか、「隠された」エリアを設けるかなど、方法をまだ検討中だと述べています。敷地を増やすだけではシステムの根本的な改善にはならないと筆者は指摘しつつ、今ある仕組みを改善し続ける姿勢は評価しています。