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『エルデンリング』に隠された多様なジェンダー表現と関係性、従来のソウルライク作品とは一線を画す「クィアネス」がプレイヤーに新たな体験をもたらす

2026年07月02日 | #ゲーム | Eurogamer

『エルデンリング』に隠された多様なジェンダー表現と関係性、従来のソウルライク作品とは一線を画す「クィアネス」がプレイヤーに新たな体験をもたらす

フロム・ソフトウェアが開発した人気アクションRPG『エルデンリング』に、従来のソウルライク作品とは一線を画す「クィアネス(Queerness)」が隠されていると海外メディアが報じています。多くのプレイヤーが期待するボス戦や壮大な物語だけでなく、ジェンダーやセクシュアリティの多様性を感じさせるキャラクター描写が、本作をより深く、パーソナルな体験へと昇華させているとのことです。

多様なジェンダー表現に注目

『エルデンリング』の世界「狭間の地」では、支配者であるマリカと配偶者ラダゴンが同一人物でありながら、一つの肉体の中で葛藤しているという設定が示されています。この二つのアイデンティティの衝突は、トランスジェンダーの寓話としても解釈できると指摘されています。また、マリカとラダゴンの息子であるミケラは、聖女トリーナというもう一つの姿を持ち、「美しい少女」とも「少年」とも形容される性別不明瞭なキャラクターとして登場します。彼の内面的な葛藤は、アイデンティティの探求というテーマをより深く掘り下げています。

既存の枠にとらわれない関係性

さらに、悪名高い魔術師セルブスの創造物である「眠り矢のドロレス」は、男性の服装をした美しい射手の魂とされており、ファンタジーにおけるクロスドレッシングの伝統に連なります。これらのキャラクターは、プレイヤー自身のアイデンティティと向き合うきっかけとなり、ゲームへの深い共感を呼び起こしています。過去のフロム・ソフトウェア作品では、プレイヤーの選択によってキャラクターの性別が固定され、異性愛の関係しか築けない場面もありましたが、『エルデンリング』では魔女ラニやマリカ/ラダゴンといったキャラクターとの関係がプレイヤーの性別を問わない形で描かれており、多様な性自認やセクシュアリティに対する包括的な姿勢がうかがえます。

狭間の地は戦争や悲劇に満ちた場所である一方で、同性愛の関係や多様なジェンダーアイデンティティが日常的に存在している世界観が描かれています。プレイヤーが神となったり、伴侶を得たりする場面は形式的なものが多いものの、失恋したレナラや、殺された恋人の肉を食らうタニスなど、さまざまな形の「愛」が存在し、時に解釈の余地を残しながらも、既成概念にとらわれない関係性が随所に散りばめられています。