ソニーのPlayStation向けパッケージ版ディスク生産終了発表にゲーム開発者やパブリッシャーから落胆の声、『バルダーズ・ゲート3』開発者も「心底がっかりする」とコメントし、ゲーム業界に衝撃が走る
2026年07月02日 | #ゲーム #発売 | GamesRadar+
ソニー・インタラクティブエンタテインメントが2028年からPlayStation向け新規ゲームのパッケージ版ディスク生産を終了すると発表し、ゲーム業界に衝撃が走っています。この決定に対して、多くのゲーム開発者やパブリッシャーから落胆の声が上がっており、特に、自社のプロジェクトがパッケージ版としてリリースされないことに心を痛めているようです。インディーパブリッシャーのLost in Cultは「ゲームを保存するという使命を負う会社として、PlayStationが2028年からの物理ディスク生産終了を発表したことに深く悲しんでいます」と述べ、可能な限りゲームの保存に尽力していくとしています。
パッケージ版への深い思いと開発者の懸念
『Animal Well』の開発者であるビリー・バッソ氏は「今後PlayStation向けに物理ゲームをリリースできないと考えると非常に悲しい」とコメントしています。同氏にとって『Animal Well』のパッケージ版をリリースすることは開発の大きなモチベーションだったらしく、「プラットフォーム向けに開発したいという意欲が本当に失われます。この決定を覆してほしいと願っています」と胸の内を明かしています。また、『バルダーズ・ゲート3』のパブリッシングディレクターであるマイケル・ダウズ氏も、この決定を「心底がっかりする」と表現し、『バルダーズ・ゲート3』のパッケージ版は「私の誇りであり、文字通り喜びでした」と語っています。特別版のディスク制作には多大な時間、費用、労力がかかったものの、「最高にクールで、人々を幸せにしました」と振り返っています。
デジタル化の波とコレクターへの配慮
ソニーの一方的な方針に対し、ダウズ氏は「コレクター向けにディスクを製造する企業を1社だけでもライセンスしてほしいと願っています」と述べており、デジタル版が存在する限り、手元に残る形での所有を望む層が常に一定数いることを指摘しています。『The Binding of Isaac』や『Super Meat Boy』などの共同制作者であるエドモンド・マクミレン氏も、自身のゲームは今後も物理メディアでリリースする方法を見つけると語っています。主流のパブリッシャーが物理ディスクを止めれば、独立系のブティックパブリッシャーがさらに優れたコレクターズエディションを作り続けるだろう、という見方を示しています。しかし、ソニーの企業承認が必要であること、将来的にはコンソール自体が完全にデジタル化する可能性、そして物理メディア製造コストの上昇といった課題も存在しているようです。
インディーパブリッシャーの強い決意
『Hollow Knight: Silksong』や『Stardew Valley』などのパッケージ版を手がけるFangamerは、「ほとんどデジタルゲームをプレイする方でも、お気に入りのゲームを物理的に所有したいという理由で私たちの物理リリースを購入していることを知っています。所有したり、借りたり、贈ったりできるコピーです。私たちはそれに大きな誇りと愛情を持っています」とコメントしています。このような体験を提供できることは彼らにとって非常に重要であり、今後も物理メディアがもたらす喜びを共有し続けるとしています。ビデオゲームサウンドトラックのレコードリリースや、『Blue Prince』などの物理リリースも手がけるiam8bitも同様のコメントを寄せており、「物理メディアよ永遠なれ」という力強い言葉で締めくくっています。