『Godzilla: Destroy All Monsters Melee Remastered』を軸にPipeworksがシリーズ旧作の再リリースを検討
Pipeworksは、現在確認できるリマスター作品はGodzilla: Destroy All Monsters Melee Remasteredのみとしながらも、シリーズの過去作を再び現行機向けに届ける可能性を検討しています。『Godzilla: Save the Earth』や『Godzilla: Unleashed』のリマスターについて、シニアデザイナーのSimon Strange氏は「自分も全部やりたい」と話しており、技術的には実現可能な段階にあると説明しました。ただし、Atariとの契約や社内リソース、需要の確認など、実際に企画を進めるには多くの協議が必要です。
旧作をUnreal Engineへ移行する技術を開発
Pipeworksのエンジニアは、過去作が使っていた独自エンジン「Spigot」から古いアセットを取り出し、Unreal Engineへ移行するためのツールを作成しました。この技術が、2002年に発売されたGodzilla: Destroy All Monsters Meleeをリマスターする基盤になったとのことです。
Strange氏によれば、同じ技術はPipeworksが手がけたアリーナ型対戦アクション3作品の残りにも利用できます。そのため、Save the EarthやUnleashedについても、素材を現行の開発環境へ移してアップグレード版を作ること自体は技術的に可能です。ただし、PipeworksとパブリッシャーのAtariは、関連する契約をまだ結んでいません。現時点で、続くリマスター作品の制作が正式に決まったわけではありません。
制作規模の拡大で判断は複雑に
Pipeworksが2002年にGameCube向けの初代Godzilla作品を制作した当時、開発チームは「1つの部屋に集まった約12人」だったとStrange氏は振り返っています。現在の同社は約300人規模に拡大し、常に数十のプロジェクトへ人員を振り分けているとのことです。
同社は本作のような自社色の強いタイトルだけでなく、Marathon、Call of Duty: Modern Warfare 3、Concord、Destiny 2などの共同開発にも関わっています。限られた人員をどの作品へ配分するかは単純ではなく、Godzilla旧作のリマスターに十分な需要があるかどうかも、今後の判断材料になります。Strange氏は、プレイヤーに過去のコンテンツを再び届けたいという考えを示していますが、PipeworksとAtariは追加作品について何も発表していません。
また、リマスターを実現する場合でも、作品ごとに必要な作業は異なります。Strange氏が特に改善したいと語ったのがGodzilla: Unleashedです。同氏は「Godzilla: Unleashedの凡庸な発売を挽回したい」と述べ、単に画質を上げるだけの再発売ではなく、問題のあった部分をより良い形に作り直したいとの意向を明かしました。
Godzilla: Unleashedは単純な移植では不十分か
Strange氏は、Godzilla: Unleashedについて、過去作の内容をそのままリマスターすることに対しても慎重な見方を示しています。開発時には多くの問題があり、もし同作のコンテンツを再訪するなら、単純なリマスターではなく、ゲームとして改善した形にしたいと説明しました。
評価サイトMetacriticでは、Godzilla: Unleashedのスコアは44点で、評価区分は「Generally Unfavorable」となっています。IGNのレビューも10点満点中4.9点でした。比較すると、Destroy All Monsters MeleeはMetacriticで73点、IGNで8.5点、Save the EarthはMetacriticで63点、IGNで6.5点です。原作3作品の中でもUnleashedは相対的に評価が低く、再リリースする場合は、他作品よりも大きな手直しが必要になる可能性があります。
まずは11月のリマスターに注目
本作は2026年11月3日に発売予定で、Steamを通じたPC、Nintendo Switch 2、PS5、Xbox Series X/Sに対応します。Strange氏は、本作の内容について「40%がリマスターで、60%が新規要素」という見方も示していますが、その詳細は明らかにしていません。
Pipeworks側には事業開発部門があり、Atari側にも同様の部門があります。Strange氏によると、両社は本作への反応を踏まえて協議している段階で、将来の企画についてはまだ多くの可能性が残されています。「たくさんのことが候補にあり、今後話し合うことも多い」と同氏は話しており、まずは11月の発売後に寄せられる反応が、シリーズ旧作の扱いを左右することになりそうです。